優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

□◆□…優嵐歳時記(864)…□◆□

  稲光フロントガラスまっしろに  優嵐

今日は朝と夜の二度雷雨がありました。朝の雨は通り雨
のようなものでしたが、夜の方は強烈でした。土砂降り
の雨の中は昼間でも運転しにくいものですが、夜は
さらに視界が悪くなります。スピードを落として慎重に
運転しました。

稲妻が走り、雷鳴が轟きます。天空の音ですが、腹の底
に響いてくるような重低音です。雷のとき、車の中に
いると安全ときいたことがあります。車のボディが避雷針
の役割を果たすのです。

□◆□…優嵐歳時記(863)…□◆□

  新秋の川べりに犬連れし人  優嵐

暑くなってからは散歩に出ていませんが、冬から春に
かけては、朝夕川沿いを歩きました。犬の散歩をさせて
いる人が多いのに驚いたものです。できれば一人で
ぶらぶら歩きたいので早朝を選びましたが、それでも
夜明けと同時に犬を連れた人に会いました。

今朝も窓から犬を散歩させている人を見かけました。
帽子、長袖シャツと完全防備で、日差しは防げるかも
しれませんが、暑いだろうと思います。犬にとって散歩
は非常に大切なものだそうで、犬がいるから人間も運動
不足の解消にもなり、それもまたいいのでしょう。

「新秋(しんしゅう)」は秋のはじめごろ、ほぼ八月
にあたります。暑さの中に秋の訪れを感じる、そんな
ころです。

□◆□…優嵐歳時記(862)…□◆□

  ひまわりへ秋の初風吹きにけり  優嵐

「秋の初風」は、秋の初めのころのどことなくひんやり
として、秋の訪れを感じるそよ風のことをいいます。
ひまわりは真夏の象徴といっていい花です。太陽の花
ひまわりも秋のそよ風に揺れています。

小中学校の夏休みはあと四日。昨日と今日が最後の週末
でした。「宿題させなあかん」とどこかのお母さんの
会話が耳に入ってきました。
”子どもより親が汗する夏ドリル”でしょうか。

□◆□…優嵐歳時記(861)…□◆□

  蛇口より残暑の水の迸る  優嵐

朝夕はかなり涼しくなりましたが、日中はまだまだ厳しい
残暑が続きます。今日も昼過ぎに蛇口をひねったところ、
お湯といっていい水が出てきました。風通しのよい部屋で
のんびりしていると、扇風機も使いませんが、外気温の
高さがしのばれます。

午後4時に車についている温度計を見たら、外気温34度
でした。昼ごろでしたら体温を越えていたかもしれません。
それでも夜の訪れは早くなり、鈴虫の声が聞こえています。

□◆□…優嵐歳時記(860)…□◆□

  早稲の田のいつか黄金をまといけり  優嵐

ついこのあいだまで緑一色だった田ですが、早稲から
そろそろ色づき始めています。早く寒くなる北の地方で
栽培されることの多かった早稲ですが、全体的に稲の
作付けが早まっており、八月に稲刈りをする超早場米を
除けば、それほど早さを感じなくなっています。

それでも、まだ日中の暑さが厳しい中、色づき始めた
稲を見ると、早い秋を感じて感慨があるものです。水田
の様子は四季を通じて季語に取り入れられています。
稲によせる日本人の気持ちの深さを思います。

□◆□…優嵐歳時記(859)…□◆□

  折り畳み自転車を出す秋めく日  優嵐

DAHONの折り畳み自転車を物置代わりにしている
部屋から出してきました。ここしばらく乗っていなかった
ので、タイヤの空気がかなり減っていました。
空気を入れなおし、週末にお天気がよければ車に
積んでどこかへ行こうと思います。

普通のMTBも持っていますが、これは即座に折り畳め、
車に積むのが簡単です。キャリーケースに入れれば電車
への持ちこみも可能。季節がよくなってくると、どこか
へ行きたいという気持ちが湧き上がってきます。

「秋めく」とは、風や水の音、空の色、空気の感じなど
がどことなく秋らしくなることをいいます。残暑の中で
感じ取る秋の気配です。

□◆□…優嵐歳時記(858)…□◆□

  風すでに明るく乾き処暑の昼  優嵐

今日は処暑。立秋から十五日です。「暑さがやむ」という
意味で、朝夕に涼しさが増し、秋らしくなってきます。
太陽の黄経は150度。日暮れも随分早くなりました。夕方
の日の傾き具合にも秋らしさを感じます。

非常にいいお天気で今日は景色全体がくっきりと明晰な
印象を受けました。真夏のようなぎらぎらした明るさでは
なく、少し湿度が低い透明な感じです。これも秋らしさと
いえるでしょうか。

□◆□…優嵐歳時記(857)…□◆□

  雷の去れば清かに秋の風  優嵐

お昼過ぎに雷雨がありました。にわかにあたりが薄暗く
なり、雷鳴がして雨が降り始めました。積乱雲から吹き
降ろす北西の風にあおられて、雨が前の家の屋根に降り
つけているのを見ていました。

それほど激しい雨ではなく、すぐにあがりました。
雨があがると、気温が下がりました。風はすでに真夏の
ものとは違うさわやかさを含んでいます。

□◆□…優嵐歳時記(856)…□◆□

  湯に入りて近しく聞きぬ虫の声  優嵐

昼間はまだ蝉の声がにぎやかですが、夜になると虫の音
が聞こえてくるようになりました。湯船につかって
ほっと一息ついていると、静かな窓の外から聞こえて
くる虫の声に秋が来たことを知らされます。

まだまだ日中の暑さは厳しいのですが、それでもふと
吹く風に秋を感じ、いつの間にか頭を垂れ始めた稲穂に
驚いたりもします。

□◆□…優嵐歳時記(855)…□◆□

  法師蝉何に急かされオーシツクツク  優嵐

法師蝉の声が盛んに聞こえてくるようになりました。
ジイジイと鳴き始め、ツクツクボーシツクツクボーシ、
としだいにテンポをあげていき、最後は切羽つまった
ようになってジーワンジーワンと鳴き終わります。

八月も半ば、秋風が吹くようになってから鳴きだします。
体長は4,5cmと小形で、日本全土と中国大陸、台湾に
分布しています。

このページのトップヘ