優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

花菱草
ハナビシソウはケシ科ハナビシソウ属の耐寒性一年草です。自生地はアメリカ合衆国西部とメキシコ北部です。明治時代に渡来し家紋の花菱に似ていることからこの名前になりました。草丈は60cmほどで、初夏のころ3-10cmほどの4弁花をつけます。

基本色は濃い黄色で、ぱっと目をひきます。淡黄色、オレンジ色、朱色、サーモンピンクなどもあります。丈夫で寒さにも強く育てやすい花です。乾燥した気候と日光を好むため、風通しの良い屋外で育てます。
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アイリス
市営住宅の庭でジャーマンアイリスが咲いています。ジャーマンアイリスはヨーロッパ原産のアヤメ科の多年草で虹の花といわれるほど色の種類が多いです。しかし、赤系の花はほとんどありません。バラも多くの色がありますが、こちらは青系がありません。

これは花の色を作る色素の種類と色素を作る遺伝子の種類が違うからです。ジャーマンアイリスは、アントシアニンという色素のうち、青紫系を作りやすい仕組みを持っています。赤い花に必要なのは、シアニジンやペラルゴニジンのような赤寄りの色素です。

一方、バラは昔から「青いバラはない」と言われてきました。青い花には、しばしばデルフィニジンという青系色素が重要です。伝統的なバラには、この色素を十分作る遺伝的仕組みがありませんでした。だから品種改良しても、澄んだ青には届かなかったのです。
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若楓
若葉の季節です。若楓とは楓の若葉の美しさを称した初夏の季語です。その若葉に混じって赤いプロペラのようなものが目につきます。これは楓の種で翼果(よくか)と呼ばれます。皮が翼状になったものです。若葉とのコントラストが鮮やかです。

翼のように真ん中でつながっていますが、秋までこのままでいて乾燥していき、やがて二つに分かれて風に乗って親の元を離れます。自分では動けない植物が子孫を少しでも遠くへと送り出すための手段です。
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花好きのお宅の庭ではあちこちでバラが咲いています。北半球の温帯に広く自生し、チベット周辺、中国南部の雲南省からミャンマーが主産地です。南半球には自生していません。バラというと連想するのは園芸品種の八重咲きのものです。

西洋では古代ギリシャの時代から栽培されており、イスラム教徒によってイベリア半島に持ち込まれヨーロッパ中心部にまで広がったと見られています。古代ギリシャ・ローマでは愛の神アフロディテあるいはヴィーナスと関連づけられています。

時の権力者たちもバラを愛した人は枚挙にいとまがなく、クレオパトラはバラの花と香油でユリウス・カエサルを歓待しました。暴君として知られるローマ皇帝ネロもバラを愛し、お気に入りの貴族を招いての宴会ではバラがふんだんに用いられたといいます。
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立夏
立夏に河川敷公園を散歩していると姫路市の消防団員がドローンを飛ばす訓練中でした。災害時の捜索に役立てるためのものでしょう。本格的なドローンをそばで見たのは初めてで、それほど音もせず素早く動くのに驚きました。
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夏燕
コシアカツバメの巣がかなり出来上がってきました。その日に新たに泥を積み上げたところはまだ乾いていないので色が濃いです。アパートの外側の壁にも別のつがいがやってきました。すぐ目の前を飛んでくれるのでその姿を眺められます。

去年ここに作られていたものは、継ぎ足して作っていたためか、かなり崩れてしまっていました。それを補修しています。とっくり型の膨らんでいる部分はほぼ残っているので、穴を塞げば一から作るより労力は少なくて済むのかもしれません。
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こどもの日
ほとんどの動物は大人になると遊ばなくなると言われています。ただ犬、猫、イルカ、カラスなどは、若い個体では遊び的な行動が見られるそうです。しかし、人間の場合はこれらと異なり、遊びがそのまま文化や創造性につながっていく側面があります。

人間は「遊ばなくなることができない」存在ともいえます。遊びを捨てると、創造性や適応能力が落ちます。「大人らしさ」を追求しすぎると硬直してしまうのです。生存戦略として「子供であること=遊び」が残っているといえるでしょうか。
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夏来る
立夏は快晴です。自宅横の県道は通勤の車が何台も連なって朝夕は混みあいますが、ゴールデンウィーク中は静かです。その一方で行楽地は多くの人で混雑しているのでしょう。

先日、実家へ行く途中で鯉のぼりがあがっているのを見かけました。このあたりでは五月から旧暦の五月五日あたりまであげます。ひな人形もそういうパターンで飾られます。ただ、一般家庭でこういう鯉のぼりがあがっているのは珍しくなりました。
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行く春
今年のゴールデンウィークはお天気がいまひとつ安定しない感じです。年によってはずっといいお天気が続く日もあれば、こういう不安定な空模様の年もあります。沖縄はすでに梅雨入りしました。一か月後には本土も梅雨の時期です。
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春送る
立夏です。普段は掃除機をかけるだけですが、たまに一念発起して拭き掃除をします。掃除機目線では見えなかった隅のこまかな埃が見えて、掃除機のみでは完璧度が落ちるなと実感します。拭き掃除のあとは、部屋の解像度が一段あがったような…。
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