優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

白菜
今日は専門学校で一日講義だったので、昨日の夕方に白菜と豚肉でうま煮をたっぷり作っておきました。家に帰ってから夕食の支度をするのはしんどいと思ったからです。

昨晩もこれを食べました。二日連続ながら、今日のほうが白菜が豚のうまみを吸って柔らかくくたくたになり、数段美味しくいただけました。
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冬ぬくし
勤労感謝の日の昨日は暖かでした。今週に入ってから講師を替わっていただく方と会って話したりいろいろなことをこなし、昨日は久しぶりに一日中家にいました。

毎年今頃になると、今年もあとこれだけなのか、とせわしない思いになります。今年は9月に母を見送り、自分自身の三週間の入院検査、母が亡くなった後の事務的処理、交代講師探し、と怒涛のように過ぎました。
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冬空
姫路で城といえば世界遺産姫路城です。しかし、姫路城から北西9kmの山の上に白鳥城という巨大な西洋風の城が建っています。何も知らなければ「これはいったいなに?」と思うような田舎の風景の中に突如出現する城です。

ここは太陽公園といい、公園内には城の外に兵馬俑、万里の長城、ピラミッドなどがあるとか。設立したのは地元の社会福祉法人グループで、海外旅行が難しい障害者の方に世界を見せたい、就労の場をつくりたいとの思いからだそうです。

障害者でなくても入場できます。私はまだ訪れたことはありませんが、冬の西日を浴びた城、ノイシュバンシュタイン城を模したこの白鳥城に不思議な神々しさを感じました。
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勤労感謝の日
勤労感謝の日の起源は「新嘗祭」といい、初穂を神に奉り来年の豊作を祈願する宮中の祭祀でした。日本書紀にも登場するほど歴史のある行事です。現在は勤労を尊び国民が互いに感謝しあう日として、法令に定められた祝日になっています。

抗mag抗体陽性ニューロパチーで講師の仕事が難しくなったとき、健康で働けるのは「ありがたいこと」なんだと感じました。日常生活に関して不自由はありませんが、丸一日大勢の学生の前で講義するのは厳しいのです。
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小春
寒くなるとの予報を聞いていましたが、昨日は風もなく暖かな小雪でした。交代講師を求めてあちこちに連絡をとるうち、学生時代の友人たちと「久しぶりに会いたいね」という話がまとまりました。

コロナ禍もあり会って食事をする機会がここ数年ありませんでした。食べる場所には詳しい人がいて、瞬く間に話をとりまとめてくれました。私はグルメではなく、基本的に何でも美味しいという人間なので、幹事には向きません。
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小雪
講師を替わってもらえる人を探して人に会ったり電話で話したりしている間に、いろいろな人生があるものだ、と思いました。この世界というのは大勢の人が作るジグソーパズルのようなものかもしれません。

目立つピースもあれば、目立たないピースもあります。どれひとつとして同じではなく、また、欠けてはいけない部分です。誰がどんな役割を担っているかは他の人間からはわかりません。

自分の病気である抗mag抗体陽性ニューロパチーは100万人に1人くらいの珍しい病で「何で自分が?」と思いました。しかし、これもひとつの役割と思えばいいのでしょう。
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冬青空
今日は二十四節気の小雪です。雪にはまだ当分縁のないこのあたりです。講師の役割を替わっていただける人がすべて見つかりました。いろいろな人にお世話になりました。声をかけているうちに世の中の人は意外なところで繋がっているものだと驚きました。

「六次の隔たり」という有名な仮説があります。世界中の誰とでも6ステップで繋がっており、友だちの友だちを介せば世界中の人と間接的な知り合いになれるというものです。

実際にいろいろなところで実験された結果では、ほぼ4〜7人で目指す人に到達できるそうです。世界は意外に狭いのかもしれません。
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はつ冬
朝、日が差す窓の外でヒッ、ヒッとジョウビタキの鳴く声がしました。明日は二十四節気の小雪。初冬は二つ目の節気に入ります。

「雑談力」には、聴く力、話題に対応する力、自分の言いたいことを描写できる力、相手の感じていることを推察する力など、意外にさまざまな能力が必要です。自分が言いたいことばかりを話す人がいますが、会話としては一番避けたいタイプです。

人間は自分のことを話したいものです。自分の気持ち、自分の関心事、自分の悩み、自分の…、いくらでもつけられます。誰でも関心の基本は「自分」です。会話のつもりで、自分が自分のことばかり話していないか、気をつけるようにしています。
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冬紅葉
講師の役割を替わってもらえる人がなんとか見つかりそうです。友人たちのつてをたどっているうちに、いろいろな人と話す機会がありました。初めて話すのに話がどんどん広がって随分長く話してしまった人もありました。

「雑談力」というのがあります。「相手の話を受けて適度に自分の話も交えつつ会話を継続していける力」という意味だろうと思います。雑談力が高い人とは会話が弾みます。話題が広がりますし、面白いです。
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しぐれ
正午ごろに車を走らせているとしぐれてきました。中学生が三々五々下校しているところに出会いました。テスト期間中なのかもしれません。制服姿ですが、男子は詰襟ではなくブレザーにネクタイです。

女子はスカートの子もいれば、パンツの子もいます。私たちのころはプリーツスカートしかありませんでした。パンツスタイルなら動きやすいでしょう。完全に私服にならないのは、制服というものに存在意義があるからだと思います。

丈夫ですから長持ちして結果的に経済的です。さらに、制約の中で自分なりのおしゃれを楽しむことができます。何らかの制約がある方が逆に創造性はあがるものです。
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