優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

いぬふぐり
早春のころいち早く土手で青くさざめくような花を開くオオイヌノフグリは、春が進むにしたがって草丈を伸ばします。花の数が増えてきたようですが、今の時期ではまだ地面に近いところで咲いています。
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チューリップ
花束のうちのチューリップも花弁が開き、ぱっと見たらチューリップとは思えないような雰囲気になっています。紅薔薇やカーネーションもまだ美しさを保っています。

彼岸の初日、朝からお天気は下り坂で正午ごろから風混じりの雨が降り始めました。南西の風でこれも春が進んだ現れでしょうか。
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初手彼岸
初手彼岸(そてひがん)とは、彼岸の最初の日のことです。髪を切ってきました。気分も新たに彼岸以降に備えます。卒業式の日にいただいた花束は10日近くたちますがまだ美しさを保っています。百合が開き、また新たな香りを部屋に加えてくれました。
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彼岸入
今日は彼岸の入りです。週末から急に気温があがり着ているものが一枚少なくなりました。空気全体がやわらかくなり、気が付けばすぐに桜が咲き始めます。今年は開花が早いようです。桜が咲くころは空模様が不安定で、あっという間に散ってしまう年もあります。
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春の夕
西明石駅を過ぎると電車内の人の数は減ってきました。JR神戸線は西明石駅からは山陽新幹線とつかずはなれずの距離を保ちつつ姫路駅まで北西に走ります。市川を渡る頃には陽はかなり西に傾き、窓からそれを眺めつつ電車に揺られていました。
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うららか
少し走ると幼子を肩車して歩いているお父さんを見かけました。こういうのも暖かくなってきたからでしょう。電車内には北陸新幹線開業を知らせる吊り広告がありました。今日、3月16日が開業日です。

能登半島地震による観光客の落ち込みをこの新幹線の開業が少しでも支えてくれるといいですね。東日本大震災のときは自粛ムードが日本中を覆っていました。しかし、いまは自粛よりも出かけて活性化を助けるのが大事だとわかってきていますから。

2年前の初夏に金沢と和倉温泉に行きました。観光列車の花嫁のれんにも乗りました。花嫁のれんは地震の影響で再開の目途がたっていません。和倉温泉の被害も大きく、お世話になった「能登海舟」も現在は休業中です。一日も早い復旧をお祈りします。
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永き日
JR神戸線は高架鉄道ですから、電車の中から街を見下ろすことができます。三ノ宮駅で停車していたとき、スクランブル交差点がすぐ下に見えました。信号が変わると大勢の人がどっと交差点を埋めます。この日は午後から暖かくなり、人々ものびやかな雰囲気です。
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日永
地下鉄からJR神戸線に乗り換えた後もまだ陽は高く、日が長くなったなあと思いました。沿線にはいくつも公園があり、そのいずれも学校が終わった後の子どもたちでいっぱいでした。春は夕暮れ時が遅くなり、それだけで気持ちがゆったりしてきます。
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春風
バスの窓からは下校中の小学生たちの姿も見られました。最近はランドセルの色もさまざまになり、藤色、ピンク、茶色などカラフルです。

日本のランドセルが海外で実用的なバッグとして活用されているという話を聞いたことがあります。確かに今はランドセルそのものは軽くなり、丈夫でしっかりしているため「子どものカバン」との認識が刷り込まれていなければ、便利で使いやすい鞄でしょう。
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春陽
病院の中庭には花壇があり自由に入ることができます。クリスマスローズが咲いていました。花壇のお世話は誰がされているのでしょう。こういうところでしばしほっと一息いれるというのもいいものです。

帰りのバスには途中から制服姿の高校生が数人乗ってきました。髪を束ねて前髪のサイドをちょっと長くして垂らすという今風のヘアスタイルです。すぐ前の席に座った彼女たちの髪が春の日差しを受け、つやつやとした輝きを放っていました。
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