優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

寒し
今朝は寒かったです。あわててパネルヒーターを出しました。これが暖房器具のすべてです。あとは服装を調節して冬を乗り切ります。光熱費を抑えるにはちょっとした工夫が重要です。首回り、頭など、熱が逃げやすいところを覆えばかなり暖かです。

さらに、アウトドア用の下着を使えば暖かく過ごせます。少し値段は張りますが、耐久性があり機能も高いので結果的にお得です。今の時期は朝夕が冷えて昼間はまだ暖かいので、気温の寒暖差に注意が必要です。
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木枯
天地真理の1stアルバム9曲目に入っている『虹と雪のバラード』は1972年に札幌で開かれた冬季五輪のテーマソングです。複数歌手の競作となり最終的にトワ・エ・モア版が最もおなじみとなりました。

女性ボーカルである山室英美子(当時21歳)の澄んだ声、それを支える男性ボーカルの芥川澄夫(当時23歳)の声が爽やかで、北の大地の空気を感じさせるナンバーです。

ここでも天地真理の歌は本家に負けない独特の魅力を持っています。彼女の歌は軽やかで明るいと同時に何ともいえない包容力に満ちています。歌声に広がりがあるとでも言えばいいのか、そこに穏やかに包まれて憩える声質なんですね。
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冬浅し
朝、出かけようとしたらフロントガラスが露でいっぱいでした。「露」は秋の季語ですが、今年は秋の間はほとんど露がつくことはありませんでした。暖かい秋だったからでしょう。もっと気温が下がるとこれが凍って「露凝る」という季語になります。
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暮早し
天地真理の1stアルバムの4曲目に『涙は明日に』(1971)という曲が入っています。『戦争を知らない子どもたち』で有名なジローズの隠れた名曲です。ジローズの音源の最初のチリチリ音は、レコードならではです。

私は天地真理の歌で初めてこの曲を知りました。天地真理は彼女ならではの爽やかさ、軽やかさ、明るさで明日への希望を歌います。それぞれの歌詞の表現が的確で完成されています。とてもデビュー直後の新人とは思えません。
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冬紅葉
さて、天地真理を聴く日々が続いています。1stアルバムは71年12月21日(当時20歳)にリリースされ、デビュー曲『水色の恋』以外はすべて内外のカバーです。今は1曲単位の配信なので、アルバムという概念がなくなってしまったかもしれません。

この半世紀は音楽を聴く方法が大きく変化していった時代です。50年前はまだLPレコード、それを聴くための高価なステレオ装置が必要でした。カセットテープが一般に普及したのは70年代に入ってからです。

ウォークマン発売は79年。音楽を持ち歩けるようになりました。そしてCDは88年に発売。90年代に入ってインターネットが登場し、2010年代以降本格的にストリーミングが開始され、今ではそれが主流になっています。
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冬めく
むかしお世話になった方ががんで闘病中だという知らせをメールでいただきました。ずっとご無沙汰でしたが、笑顔が素敵な方でした。

自分が抗mag抗体陽性ニューロパチーという非常に稀な病気になって、明日のことはわからないものだと感じています。事故で若い方が亡くなるニュースも毎日ききます。まさか自分がというようなことがいつ何時自分の身に起きるかは誰にもわかりません。

我々はつい明日も明後日も一年後も同じ日常が続くような感覚で暮らしてしまいます。でもそれこそが錯覚の最大のもので、確実なのは今このときだけです。刹那的に生きるのは間違いですが、それは今を大事にして生きることとは違います。
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冬めく
毎朝バターコーヒーを飲んでいます。ギー&MCTオイルが50%ずつあらかじめ混ぜられたものを購入してそれをコーヒーに入れ、ミルクフォーマーで泡立てます。

気温が高い時期は液体で底の部分にギーが沈んでいました。しかし、今朝はそれがどろりとした半固形に変化しており、気温がさがったことを実感しました。
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石蕗の花
11月も中旬に入り寒くなりました。11月3日の三連休のころはまだ暑い感覚が残っていたのに、この展開の早さ。とはいえ、これが11月としては普通の気温でしょう。しかし、この急激な気温の変化で体調を崩している人もちらほら見かけます。

インフルエンザも流行っているようです。コロナもまだおさまっていないですし、油断はせずに暮らしたいです。私は抗mag抗体陽性ニューロパチー患者ですから、十分な休息と休養をとり、無理をしないことに重点をおきたいと思っています。
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十一月
水彩画を堪能した後、店を出て駐車場所まで細い道をゆっくり歩いて戻りました。遠くから集落の中に佐伯神社の二本の椋が聳えているのが見えてきます。樹齢はどれくらいなのか。数百年はたっているでしょう。

周辺に住んでいる人の何代も前の人が生まれ、生きて死んでいくのをこれらの木は見てきたのです。樹木の生命の長さは人間をはるかに超えています。

そして、この椋が残されたのは、佐伯神社という空間があったからこそです。神の宿る木、神の依代として崇められてきたのでしょう。
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冬はじめ
今回の絵画展は三人展です。1年前までお互い存在を知らなかったというから驚きます。偶然イギリスやイタリアで開かれる著名な水彩画展で三人が同時入賞し、それが知り合うきっかけになりました。

そして、5月にここで開かれた橋本さんの個展を他の方が見に来られ、店の雰囲気を気に入って、ぜひ一緒にやろうということになったといいます。絵画は展示販売もされていました。画商を通すよりはるかに安く販売できるとのことでした。

「珈琲屋あまの」に来ていたのは絵画に造詣が深いような人たちばかりではありません。橋本さんの教え子や知り合い(私もそのひとりです)、近所のおばちゃんやおっちゃん、そういう人たちがコーヒー一杯を楽しみつつプロの絵画を見ることができます。
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