優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

小判草
コバンソウはイネ科の一年草です。茎や柄の先から細長い柄を釣り糸のように伸ばし、小判型の穂をぶら下げます。緑のものが熟して黄褐色となります。俳句がきっかけで知った植物はたくさんありますが、これもそのひとつです。園芸に興味があるという方ならおなじみかもしれません。俳句を始めて一番よかったと思うのは、身の回りの自然を注意深く見るようになったことです。それまでアウトドア関係の遊びに親しんではいましたが、動植物の様子については全く無知でした。身近な自然の変化に敏感になると、それはいつでもいくらでも楽しめるものだと気づきました。

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しもつけ
朝からずっと弱い雨が降ったりやんだりを繰り返しています。梅雨らしい空模様です。シモツケはバラ科の落葉低木です。山の日当たりのよい礫混じりの草地やガレ場に自生します。酸性の岩を好み、近くに石灰岩があってもそこには全く生育しません。庭木として栽培され、この時期はよく見かける花です。下野国(栃木県)産のものに最初に名前がつけられたことに由来します。白花もあります。

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今年竹
若竹のことを今年竹ともいいます。筍がぐんぐん伸びて皮を脱ぎ根元から竹へと姿を変えていきます。竹林のそばを通ると今はこの若竹の色が目につきます。目の高さはほぼ竹になっていますが、目を上げてみると、先端はまだ筍の形状を残していたりします。その先に広がる青空と光、すがすがしい思いがします。

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鴨足草
鴨足草(ゆきのした)はユキノシタ科の多年草です。花の形が鴨の足を連想させこの漢字になったものでしょう。それがなぜユキノシタというのか、は諸説あって定かではありません。読み方を知らなければ絶対に読めない漢字の典型です。小さな地味な花ですが、近寄ってよく見るとなかなか可憐です。

近隣でここ数年続々とアパートが建っています。こんなにたくさん、入居される方があるのだろうか、と思ったりします。人口はすでに減少カーブに入っていて、新築時の最初の入居はあったとしても、その後継続して賃貸者を確保できるのでしょうか。メインテナンスとかいろいろ大家さんの仕事は結構大変そうですし。

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青葉
増位山の蛇ヶ池周辺でもモリアオガエルの卵がたくさん産み付けられています。池の上に枝をさしかけている樹木なら種類を問わず産卵するようです。カエデに産み付けられているものを見つけました。このすぐ上の枝で蛇がじっとしていました。産卵にやってくるモリアオガエルを待っているのでしょう。先日、別の木で蛇を見たときはメジロがたくさんいたので、メジロの巣でもあるのかと思っていましたが、狙いはカエルだったようです。その方が捕獲の確率は高いでしょう。ハンターというのは気配を殺して待つ忍耐力がないといけませんね。

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紫陽花
アジサイが色づいてきました。梅雨を代表する花、六月のカレンダーに使われるのはこの花の写真です。アジサイは色の変化から七変化ともいわれ、それも目を楽しませます。庭いっぱいにアジサイを植えておられるお宅がありました。写真のアジサイはおそらく色が白いままの品種ではないか、と思います。ピンクかブルーというのがアジサイの相場でしたが、最近では随分いろいろな色のものも周りで見られるようになりました。

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玉葱
住宅街の合間には水田だけでなく畑も残っています。タマネギの収穫時期です。引かれたタマネギがきれいに並べられていました。丁寧に並んでいるさまに心をこめて育てられた方の気持ちがうかがえるようです。野菜は収穫の喜びと食べる喜びももたらしてくれます。三重の喜びですね。野菜作りに夢中になられる方があるのもうなづけます。

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夏燕
ツバメの雛の第一陣がもう巣立っているようです。夕方家の前の電線に一羽のツバメが止まっていました。なんとなく覚束ない雰囲気で飛び立つのを躊躇しているように見えます。双眼鏡で見ると、身体の色に幼さが残っています。あっちこっちと身体を羽づくろいして、そこに30分近くはいたように思います。ぴっと鳴いて飛び立っていきました。

次の子育てにかかるであろう成鳥のツバメが植田の上を飛んでいました。飛びながら虫をつかまえます。急いで次の卵を産み、南へ帰る八月末ごろには若鳥が長距離を飛行できるようになっていなければいけません。ツバメを最もよく見るのは夏ですが、飛来する春に中心を置き、春の季語になっています。そのため、夏は「夏燕」とします。

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若竹
筍が皮を脱ぎ、竹の姿を整えつつあります。皮を脱いだばかりの竹の色のみずみずしさは他に比較するものがないほどです。「若竹色」という色の名前になっています。まだ何の傷も受けず、風雨にさらされてもおらず、降ったばかりの雪の面のような印象を受けます。触れてみるとすべすべしていたり、竹の種類によっては、少し産毛のような感触を残しているものもあります。

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植田
市街化調整区域をはずれると、水田は次々に住宅地や商業地に変わります。それでもそうした中にぽつぽつと水田が残っており、そこで米作りが行われています。今の時期は、植えられたばかりの田の水面が見えそこに周りの景色が映っています。広々とした田園地帯では、まるで大きな湖のように見えます。住宅地や道路沿いに田んぼがある風景もいいものです。

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