優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

今朝の秋
午前5時45分ごろ、日が昇ってきました。この時期は朝が最も快適で、外に出て日の出をゆっくり眺めていることができます。今日は立秋です。立秋を意味する季語に「今朝の秋」「今日の秋」「秋立つ」などがあります。体感気温は最も暑い頃ですが、暑さのピークはこのころで、この日を境に確実に秋へと向かい始めます。

立秋は和歌の重要な題でした。立秋を詠んだ最も有名な和歌といえば、『古今集』の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」(藤原敏行)です。高校生のとき古文の時間にこれを読んで、うまいことをいうものだと感心した記憶があります。立秋の本意はかすかな気配を詠むところにあります。酷暑の只中にあって感じるかすかな秋の気配です。その気配を読み取ることに日本人は醍醐味を感じてきたのでしょう。

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夏終わる
今日も暑さは厳しいですが、先日来の酷暑とは少し違う感じです。現在の室温は30℃。風がよく通るので快適です。夏の最終日だという気持ちが与えるものもあるでしょう。あらゆるものに逝く夏を感じようとしていますから。南の窓からは播磨灘に立ち上がっている入道雲が見えます。

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原爆忌
広島に原爆が投下されたのは1945年8月6日午前8時15分です。当日の広島市はよく晴れており、目視による投下との命令を受けていたエノラ・ゲイ号は、第一目標の広島市上空でウラニウム型の原爆リトルボーイを投下。投下目標は相生橋でした。リトルボーイは45秒間落下したあと、高度600m付近で核爆発を起こしました。

破壊力はすさまじく、投下地点から半径500m圏内の爆心地では、爆風と熱線により木造家屋は全焼。大半の建物が大破しました。現在原爆ドームとして世界遺産になっている産業奨励館は、鉄筋コンクリート建築で、ほぼ投下直下にあったため、垂直の爆風を受けて天井部分が抜けました。

この建物は復興の段階で取り壊される予定でした。しかし、その流れを変えたのは16歳の女子高生の日記でした。1歳で被爆した彼女は、60年に放射線障害とみられる急性白血病で亡くなり、「あの痛々しい産業奨励館だけが、いつまでも、おそるべき原爆のことを後世に訴えかけてくれるだろうか」と日記に書き残していました。それを読んで感銘を受けた平和運動家たちにより保存運動が起こります。66年に広島市は永久保存を決定。95年には国の史跡に、96年には世界遺産に指定されています。

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夏の果て
明日が立秋です。夜明けの時間が遅くなり、午前4時代の後半にようやく空が白みかけます。ミンミンゼミが鳴き始めました。秋の蝉として季語になっているのは、ホウシゼミとヒグラシですが、ミンミンゼミも鳴き始めるのは秋口になってからなのかもしれません。子どものときからずっと蝉の声を聞いていたのに、細かく時期を分けてそれを聞くということはありませんでした。注意深く観察しないと、身近なことでも気づかないことがいろいろあるものだと実感しています。朝の空に月が出ていました。旧暦の水無月十八日の月です。

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サングラス
今は少し雲が出ていますが、お昼ごろは強い日射でした。車を運転すると、日の光だけでなく、それが反射する前の車のリアウインドウなどがまぶしく、夏の日中はサングラスをかけます。走り出してからふと気づいてグローブボックスからごそごそと取り出します。信号で止まるのを待って取り出すのですが、こういうときに限って信号が全部青でなかなか止まらないという皮肉なことになったりします。

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墓洗う
「墓洗う」というのは、お盆にそなえて墓掃除をすることです。展墓(てんぼ)、掃苔(そうたい)といったやや古めかしい言い方もあります。こういう古めかしい言葉も句の中で使うとそれなりの趣があります。月遅れのお盆は初秋になりますので、お盆関連の行事の季語は秋のものとして詠まれます。「墓洗う」も季語としては秋です。

「七日盆」といって、七日から墓掃除、仏具磨きなどをする風習が各地に残存しています。ただ、今は多くの人が土日が休日というカレンダーに従って生活をしているため、お盆前の週末が一般的にはお墓の掃除をする日になるでしょう。

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秋近し
明々後日(8月7日)が立秋です。連日の猛暑で、今日も車の温度計は37℃を超えていました。昨日は日差しが強烈でした。今日は午後から少し日が翳り風もありました。熱中症に注意が必要な暑さはまだ続きますが、秋は確実に近づいています。車を降りたときにホウシゼミが近くで鳴いているのを聞きました。夕暮れ時は毎日着実に早くなっています。

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熊蝉
朝、最初に鳴き出すのはアブラゼミのようです。日が昇ってくると、一斉にクマゼミが鳴き出します。声量が全く違い、シュワシュワシュワとあたりの空気すべてが振動するような大合唱になります。今朝の空は真っ青で全く雲がありません。太陽が「今日もがんがん行きますよ」と輝いています。クマゼミが鳴きだすと気温が刻々とあがってくるのが肌で感じられます。猛暑の一日が始まりました。

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極暑
夏の暑さが頂点に達したときが極暑(ごくしょ)です。二十四節気の大暑の期間中、七月の下旬から八月の上旬あたりに各地でその年の最高気温が記録されます。そういう暑さの極みです。今日は朝から焼け付くような日差しが照りつけました。午前七時ごろ戸外に出ると、すでに肌がじりじりと焼けてくる感じがするほどの暑さ、午前九時には34℃あり、午後五時でも車の温度計が37℃を示していました。夕立があればなあ、と思いますが、空は晴れ渡っています。

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蝉しぐれ
連日37℃を超える猛暑になっています。午前9時ごろにすでに外気温が34℃というのですから大変な暑さです。「蝉しぐれ」は蝉の鳴き声が降り注ぐさまを時雨にたとえたものです。早朝からクマゼミが鳴いています。夜が明けるとすぐ一斉に鳴き出し、シュワシュワシュワと、目覚まし時計代わりになるのではないかと思うほどの大音量で鳴きます。朝方が最もよく鳴き、真昼は休んでいるようです。

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