優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

□◆□…優嵐歳時記(348)…□◆□

   陽光を全身に浴び春スキー  優嵐

スキーには2年間行っていません。それまでといえば、
シーズン中の連休は欠かさず信州の山に入っているという
状態でした。春とはいえ今ごろの雪質は素晴らしく、スキー
シーズンの最盛期です。最後にいったのは、北海道の羊蹄山
でした。こんなことを書いていると、スキーに行きたく
なってきますね。

スキーのおもしろさは生身の身体であれだけのスピードが
出るということでしょうか。ゲレンデでは飛ばし屋でした。
今はまだそれほどではありませんが、3月ともなれば
紫外線がかなり強くなります。一度ゴールデンウイークに
スキーをしたことがありますが、日焼けしないように
バンダナで覆面をして滑りました。

□◆□…優嵐歳時記(347)…□◆□

   背伸びする窓の向こうに山笑う  優嵐

昨夜の雨は夜のうちにあがり、今日はまた暖かな姫路でした。
「山笑う」とは、早春の山がうっすらと霞がかってどことなく
艶めいてくるさまをあらわしています。「春山澹冶にして笑ふ
が如く」といった北宋の山水画家郭煕の言葉から出た季語です。

どうように山を擬人化して夏は「山滴る」、秋は「山粧う」、
冬は「山眠る」といいます。命の目覚めの季節を迎え、生気
がきざしはじめた山の雰囲気を「笑う」ととらえたものです。
笑うといっても大笑いではなく、ほのかに微笑む感じでしょう。
雪国の山はまだ深い眠りの中でしょうが、姫路のように暖かい
ところでは、確かに山は微笑み始めています。

□◆□…優嵐歳時記(346)…□◆□

   春きざすコートに響く球の音  優嵐

さきほどナイターのテニスから戻ってきました。今日は暖かく、
ボールを追って走り回るとすぐに汗をかきました。日中も
日ざしが出ていた間は、車に乗っていると暑いくらいでした。
先週の今日は雪が積もったのに、今日は3月中旬の暖かさで、
一気に季節が進んだ感じがしました。

「春きざす」は気候や風情がなんとなく春らしくなってくる
ことをさします。「春めく」などともいいます。今日の暖かさ
の中で山や野原もどことなく春らしい柔らかい空気をまとって
いるように見えました。夕方からは雲が出て、今夜はお天気が
崩れるようです。

□◆□…優嵐歳時記(345)…□◆□

   早春にテイクアウトのピザを買う  優嵐

あまりファーストフードは食べない方ですが、先日初めて
ピザを買って帰りました。ちょうどピザが入る大きさの
ダンボール容器に入れてくれます。電話をしておけば待たず
に持ち帰れるようです。ダンボールがほどよい断熱材の
役割をして、家に帰ってからも暖かでした。

近所にはハンバーガーはもちろん、フライドチキン、お寿司、
コロッケ、サンドイッチなどいろいろなテイクアウトの
食べ物屋さんがあります。これから暖かくなるとこういう
ものを買って、川の土手などで春風に吹かれながら食べる
のがいいかもしれません。

□◆□…優嵐歳時記(344)…□◆□

   やわらかき二月の雨の降りにけり  優嵐

夕方から細かな雨が降り始めた姫路です。明日もどうやら雨
模様です。「二月」は月の始めに寒があけるため、春の季語
になっています。寒さは厳しいですが、日差しのきらめきに
春を感じるころです。

先日の雪のあと、工事中の道を通ったために車は泥だらけ
です。来年兵庫県で国体が行われますので、そのために会場
になる施設近くの道路はいずこも改修工事が進められていま
す。国体がくると道がよくなる、というのは本当のようです。

□◆□…優嵐歳時記(343)…□◆□

   浅春のほほに風受け路地を行く  優嵐

「浅春(せんしゅん)」または「春浅し」「浅き春」などと
詠みます。立春で暦の上では春になってはいるのですが、
実際の気温ではまだまだ寒さが続きます。それでもやはり
春は春、わずかながらもその寒さの中に春らしい気配が
漂ってきます。

今日も比較的暖かな姫路でした。夕暮れ時に買物に出ました。
少し風がありましたが、それは真冬の北風ではなく、まぎれも
ない春のやわらかな気配を含んだものでした。こんなときは
なんでもないことながら、うれしくなります。

□◆□…優嵐歳時記(342)…□◆□

   明るさに驚く春のはじめかな  優嵐

「春初(はるはじめ)」または「初春(しょしゅん)」と
詠みます。「はつはる」と読むと新年の季語になってしまう
ところがちょっとややこしいですね。空気はまだ寒の名残を
とどめて冷たいのですが、日ざしの強さはすでに11月半ば
ころと同じです。

気温の変化は一般に光の変化から一ヶ月半ほどしてやって
きます。日本の二十四節季などの四季の分類は光を基準に
しているところがあります。寒さのきわまったところで
立春になるのです。しかし、間違いなく光は明るくそこに
「光の春」があります。

とはいえ、今日の姫路は先日の冷え込みとはうってかわって
気温があがり、どことなく春めいた感じの一日でした。こう
して寒い日と暖かい日を繰り返しながら少しずつ春は本格的
になっていくのですね。

□◆□…優嵐歳時記(341)…□◆□

   春立つ日こころに生まれしもののあり  優嵐

今日は立春。二十四節季は立春に始まり、大寒におわります。
季節がひとめぐりしたわけです。「優嵐歳時記」の最初の季語
は「立春」でした。昨日、一昨日にくらべると寒さがいくぶん
和らいで、春の訪れを感じられる一日でした。

北国ではまだとうぶん寒い日が続きますが、南からは梅の
便りが届いたり、木の芽が膨らみ始めるなど、すでに季節
が次へと移り変わっています。立春という語感にも、先駆け
て春を味わうような響きのよさがあります。寒は明け、これ
以後の寒さは「余寒」「春寒」と呼ばれます。

□◆□…優嵐歳時記(340)…□◆□

    節分や折紙で折る鬼の角  優嵐

暦の上では今日で冬が終わりです。寒さはまだまだ厳しい
ですが、明日から春です。なんだか、いいですね。気持が
明るくなります。関西では節分に海苔巻きを切らずに丸
かぶりするという習慣があります。どうやら大阪が発祥の
地らしいですが、いまではかなり全国的にもポピュラー
になってきたようです。

その海苔巻きを「恵方巻」といいます。海苔巻きに包丁を
入れないのは縁を切らないためだそうです。毎年、歳神
さまのいらっしゃる方角に向かって、無言で食べるのが
正しい作法です。今年の恵方は「西南西」でした。私も
もちろん食べました。イベント好きの日本人、なんですね。

□◆□…優嵐歳時記(339)…□◆□

    雪だるまに出迎えられて帰宅する  優嵐

昨夜からの冷え込みで朝は雪が積もっていました。
半日仕事を休んでしまいました。温暖な地域ゆえ、車の
足元はまったくのノーマルタイヤです。チェーンはもって
いますが、無理して出かけて渋滞にまきこまれたり、
事故をおこしたりしてはたまりません。

幸い、雪は朝のあいだにあがり、すぐに明るい日差しが
さしてきました。日向の雪はすぐに解けますが、日陰には
帰宅したときも雪が残っていました。そして、小さな
雪だるまがふたつアパートの入り口の脇に座っていました

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