優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

□◆□…優嵐歳時記(1427)…□◆□

  散る桜思い窓うつ雨を聞く  優嵐

雨風の強い朝でした。近所の桜は随願寺をのぞけばほぼ
これで散ってしまうだろう、と思いながら雨音を聞いて
いました。家の前の桜は半分ほど花を散らし、なにか
すっきりした印象を受けました。

春の出番を無事務め、これで今年の役目は終わった、
あとはのんびりしよう、そんな桜の声がしてきそうです。
桜前線は今どのあたりまで到達しているのでしょうか。
中部地方あたりでしょうか。

080410

□◆□…優嵐歳時記(1426)…□◆□

  夕三日月染井吉野は薄墨に  優嵐

昨日は旧暦弥生三日でした。桃の節句という言葉がよく
似合う穏やかで暖かな一日でした。花々であふれるこの
時期こそ、雛祭にはふさわしい、という気がします。

姫路城へお花見に行ってきました。周辺では4月18日から
始まる姫路菓子博の最終準備が進んでいます。お城は
観光客と花見客でにぎわっていました。花は満開です。
お濠沿いも散策して、桜を堪能しました。

夕方、まだ明るさの残る空に三日月がかかっていました。
桜が夕闇の中へまぎれていくにしたがって、三日月も
しだいに高度を低くしていきました。

080409

□◆□…優嵐歳時記(1425)…□◆□

  山路行く枯葉に落花うちまじり  優嵐

自然歩道は枯葉に覆われていますが、今の時期はそこへ
山桜の花びらが散っています。山桜は木によって同じ
場所でも開花に差があります。

増位山の自然公園には山桜やソメイヨシノのほかにも
大山桜、大島桜、枝垂桜などいろいろな種類の桜が
あり、長く花を楽しめます。山桜はソメイヨシノより
樹齢が長く、山地に自生しているのはこの桜です。

苔むした太い幹に触れてみると、昨日の雨の余韻か、
しっとりと湿っていました。

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□◆□…優嵐歳時記(1424)…□◆□

  満開の花快晴の空へ立つ  優嵐

「花はさくら木、人は武士」、武士はいなくなりましたが、
さくら木は健在です。単に花といえば桜をさします。
山は富士、花は桜、日本の象徴はこれにつきます。

昨日は雲ひとつない空でしたが、今日は雨になり、その
中を新学期の子どもたちが登校していました。雨に
濡れたアスファルトの上に花びらが散り敷き、自動車も
落花を浴びていました。

080407

□◆□…優嵐歳時記(1423)…□◆□

  上天気老若男女花の宴   優嵐

快晴の日曜日、絶好のお花見日和でした。桜がある
様々な場所で人々がシートを敷き、思い思いに花を
楽しんでいるのに出会いました。

「花七日」といい、桜は咲いてから七日を過ぎれば
散り始めるといわれています。今年は咲き始めてから
暖かい日が続き、開花が急速に進みました。家の前の
桜はちらちらと花びらを散らし始めています。

随願寺本堂前の桜は三分咲きほどです。梅林のそばに
ある山桜の巨木も花を開き始めました。来週はここで
お花見を楽しめそうです。

080406

□◆□…優嵐歳時記(1422)…□◆□

  鶯の声に明けゆく朝の窓  優嵐

早朝、ふと目が覚めると鶯の声が聞こえてきました。
完全には覚めきっていないうすぼんやりとした意識の
片隅に鶯の澄んだ声だけが響きます。まだ外は静かで、
排気音も人の声もしません。なんだか別世界から
聞こえてくるような囀りでした。

望んでも得られないようなある一瞬を経験することが
あります。日常の中にもそういう瞬間はあり、ずっと
忘れずに心に残っているものです。

周囲の山々の山桜は今が盛りです。遠くから見ていると、
ほのかな桜色ですがそば近くで見る花びらはほとんど白
といっていいほどの淡い色です。煉瓦色の若葉が花の
まわりを彩り、ソメイヨシノとはまた異なる趣です。


080405

□◆□…優嵐歳時記(1421)…□◆□

  椿咲く庭で挨拶かわしけり  優嵐

木偏に春と書いて「椿」。梅でも桜でもなく椿なのが
興味深いところです。野生種は藪椿で、ここから膨大な
数の交配種が作られ、現在では1万種を超えるそうです。

姫路を代表する銘菓に「玉椿」という和菓子があります。
姫路藩主・酒井忠学と11代将軍徳川家斉の娘・喜代姫
との婚礼時に作られたという伝統あるお菓子です。
玉椿とは、つややかな緑の葉の間に咲く紅や白の椿の
美しさを称えた言葉です。

080404

□◆□…優嵐歳時記(1420)…□◆□

  囀りがいずこも先にいる山路  優嵐

暖かくのどかで実に春らしい一日でした。春風駘蕩、
この世の春、とはよくいったものだ、と感じます。
見渡せばいずこも桜の色に満ちています。

自然歩道を歩いていると、あちこちから野鳥の囀りが
聞こえてきます。一番印象的なのはやはり鶯です。
すっかり囀りが整い、空気を透きとおらせるような声を
聞かせてくれます。

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□◆□…優嵐歳時記(1419)…□◆□

  蒼空へ飛び立つこころ白木蓮  優嵐

近所のお寺の庭で白木蓮が咲いています。白木蓮の花は
天をむき、その真っ白な姿が遠くからでも目立ちます。
花を開くとそのまま飛び立っていきそうな、そんな印象
を受けます。桜とはかなり持ち味が違いますが、花は
豪華で、咲くときも散るときも見事です。

家の前の桜は一時間毎に咲き方が変っていると思うほど
急速に花を開いています。八分咲きというところです。

随願寺本堂前のソメイヨシノはまだ開花していません。
今にも開花しそうな木を遠目から見ると、枝全体が
膨らむ蕾で桜色に染まっており、花が咲いたときとは
また一味違う初々しい美しさです。

080402

□◆□…優嵐歳時記(1418)…□◆□

  雪柳いつも誰かを手招きす  優嵐

桜の季節になり、最も注目を浴びるのはなんといっても
桜ですが、他にもさまざまな花が咲いています。今日は
たんぽぽも見ました。

春の語源は木の芽が”張る”から来ているという説が
あるそうです。ものが弾けて飛び出すようなイメージ。
そういえば英語のspringには、はねる、跳ぶという意味が
あります。泉、バネとの意味も。生命の躍動感を感じる
のはいずこも同じです。

080401

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