□◆□…優嵐歳時記(617)…□◆□

    空風の中を青年大股に  優嵐

今日は朝からややくもりがちで冷え込みもありませんでしたが
昨日はいいお天気で冷たい風が吹いていました。「空風」は
「空っ風」ともいい、晴天が続いたときに、山を越えて
吹き降ろしてくる北風のことです。「上州(群馬)名物、
かかあ天下に空っ風」などといわれたりもします。

北風には地域特有の名前がいろいろあり、それが季語にもなって
います。「北下ろし」「北しぶき」「ならい」「あなじ」
「たま風」「べっとう」「神渡し」などと歳時記を開いて
いなければ知らなかったような風の名前もいろいろとあります。