□◆□…優嵐歳時記(1233)…□◆□

  居待月夕餉の箸をとめて見る  優嵐

陰暦八月十八日の月を居待月(いまちづき)といいます。
名月から一時間ほど月の出は遅くなっています。昨夜は
七時ごろに東の山を見ると、すでに月がゆったりと山の
端から離れているところでした。

月は四季を通じて詠まれますが、名月があるところから、
単に月といえば、秋になります。昨夜の月は、やや雲が
多く、潤んでいました。冴えた月、潤んだ月、春夏秋冬、
満ち欠けしつつ空を渡る月が、歴史もないほどの昔から
人間に慰めを与えて続けてきたことでしょう。