□◆□…優嵐歳時記(1292)…□◆□

  軒先の南天かすめ江ノ電行く  優嵐

鎌倉では江ノ電にも乗りました。住宅街を縫うように
走り、路面電車の部分も残っています。高浜虚子が
かつて由比ガ浜の近くに住んでいました。旧居は
すでになく、踏切のすぐそばにそれを示すプレートと
「波音の由比ヶ浜より初電車」の句碑が残されています。

大仏さまのいらっしゃる高徳院には虚子の娘・星野立子
の句碑「大佛の冬日は山に移りけり」があります。
さらに、与謝野晶子の「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は
美男におはす夏木立かな」の歌碑もあります。

ただし、大仏さまは、正確に言うと釈迦牟尼仏ではなく、
阿弥陀如来だということです。大仏さまの胎内に入る
ことができます。もちろん、入ってきました。