□◆□…優嵐歳時記(1351)…□◆□

  朝霜のきらきら佳き日の始まりぬ  優嵐

真っ白に霜の降りた朝でした。雪が積もっているのかと
思ったほどでしたが、朝日が屋根にあたるとみるみる
うちに溶けてしまいました。

いいお天気でしたが気温はあまり上がらず、寒中らしい
ひきしまった空気の一日でした。空気が澄んで今日は
山頂から淡路島も六甲山もはっきり見えました。

梅林の紅梅が一輪花を開いていました。寒中から
咲きだした梅を指して「早梅」といいます。今朝の霜は
この花の上にも降りていたのだろうと思うと、花の
けなげさがいとおしくなります。

厳寒の中、春の先触れのように花を開き始める梅を万葉の
人々はこよなく愛しました。春を待つ思いをそのまま映す、
そんな花だからでしょうね。


080125