□◆□…優嵐歳時記(1378)…□◆□

  春きざす木の間を漏れる光にも  優嵐

今日もよく晴れて暖かな一日でした。雨水を境にぐんと
春らしくなりました。光はいちだんと明るく、うきうき
して、どこかへ出かけたくなります。

考古学によると、すべての現生人類は何万年も前に
東アフリカを出た一握りのグループの子孫だそうです。
私の遺伝上の祖先は、おそらく何世代にもわたる
何度かの定住と旅をくり返し、ここまでたどりついたに
違いありません。

旅に出ようと思い立ったのは春だったのではないか、と
想像します。ここではないどこかへ、地平線のあるいは
水平線の彼方を目指した彼らの気持ちは、日が短くなる
秋や冬では芽生えなかったような、そんな気がします。

080221