□◆□…優嵐歳時記(1488)…□◆□

  扇風機組み立て風を組み立てる  優嵐

扇風機を出しました。扇風機が部屋に出てくると夏も
本番です。エアコンフリーの生活なので、冬は炬燵、
夏は扇風機が相棒です。大都会の真ん中ではそんな生活は
無理でしょうが、窓を開けると昼間は風がとても心地よい
のです。

兼好法師が『徒然草』に「家の作やうは夏をむねとすべし」
と書いています。風さえ通れば暑くてもそれほど苦には
なりません。伝統的な日本家屋というのは、風通しと
湿気対策を考えて作られていたように思います。

あらゆるものが西洋化した明治時代でも、さすがに家の
中で靴をはくという習慣は日本人に定着しませんでした。
ネクタイや背広といったビジネススーツ、あれは緯度の
高い湿気の少ない国だからこその服装であり、熱帯並みの
日本の夏にふさわしい服装とは思えません。