□◆□…優嵐歳時記(1565)…□◆□

  今生の仕事終えたり秋の蝉  優嵐

蝉の鳴声の主役は初秋のころから法師蝉や蜩になり、
しだいに衰えていきます。蝉の幼虫時代は長く、
種類によって3年から17年と差はあるものの、その間
地中で生活しています。

成虫として地上に出てきて鳴くのは長くても一ヶ月ほど
しかありません。アブラゼミの幼虫時代は6年とのこと。
72ヶ月の地下生活後の成虫の姿は彼らの一生の仕上げを
するひとときなのですね。