□◆□…優嵐歳時記(1566)…□◆□

  雨の日の増えて白帝進みける  優嵐

昨日は朝に雨が降ったあと、曇りがちの一日でした。
今朝も起きてみると雨が降っていました。涼しく、
はっきりと秋です。

「白帝」とは、秋を意味する季語のひとつです。陰陽道
から来たものでしょう。陰陽道では天の四方を司る四神
(青龍・朱雀・白虎・玄武)がいるとされ、それぞれに
司る方位、季節、象徴する色があります。

青龍(東・春・青)、朱雀(南・夏・赤)、白虎(西・秋・白)、
玄武(北・冬・黒)となっており、そこから生まれた季語
と思われます。春は青帝・東帝、夏は炎帝、冬は黒帝・玄帝
とも呼ばれます。

人生を四期に分けて青春、朱夏、白秋、玄冬とする語も
あったりしますね。会津藩の白虎隊や詩人の北原白秋の
名前もここに由来しています。