□◆□…優嵐歳時記(1618)…□◆□

  秋の水風の姿を映しけり  優嵐

金融危機の勃発以来、世界中で株式・為替の激動が続いて
います。日経平均株価がとうとうバブル崩壊後の最安値
7,603円ぎりぎりまできました。急激に進む円高と株安が
相互作用を起こし、マイナスのスパイラルです。

夜間取引の先物ではなんと7,100円代をつけましたから
これで下げ止まるとは思えません。株式の世界では、
バイ・アンド・ホールドと呼ばれる、買って持ち続ける
戦略が有効といわれます。

株式は基本的に右上がりで成長を続けるという経験則に
よるものですが、これは日本の株式市場では疑問符が
つくと言わざるをえません。日経平均の過去最高値は
89年12月29日の38,957円です。現在のほぼ五倍。

以来、何度か2万円台に戻ることがありましたが、
二十一世紀に入ってからはそれすらなくなっています。
株式の上では、日本は長期低落傾向のままということです。


081024