□◆□…優嵐歳時記(1650)…□◆□

  冬めくや大樹のうしろに夕陽落つ  優嵐

暖かい日が続いていますが、夕暮れ時が大変早くなり、
午後3時を過ぎるともう夕方の雰囲気です。間もなく
11月が終ります。歳末はものごとが忙しいだけでなく、
この日中の短さが心理的なせわしなさに拍車をかけて
いる感じがします。

年が明けると、もうかなり日は長くなっており、七草の
ころにははっきりそれを感じるようになります。
寒い盛りですが、春も遠くないなという気分になります。

子どもの頃は11月の末ごろが一番わびしい感じがして
いました。木々が盛んに木の葉を落としていること、
時雨がちの天気が多かったりして、午後になると雲が
出ることが多く、それが短い午後を一層短く感じさせた
からでしょう。

081126