□◆□…優嵐歳時記(1684)…□◆□

  夢希望すでに兆して年惜しむ  優嵐

小晦日(こつごもり)です。今年ももう残り何時間と数え
られる時期になってきました。今年は世界全体で見ても、
金融危機に始まる大幅な景気の後退で、大変な年、多分
のちの歴史の上で何度も触れられることになる一年だった
のではないでしょうか。

今日は終相場でもあり、日経平均株価は8,859円で今年を
終えました。昨年の終値が15,307円でしたから、6,448円
下落です。率にして42%マイナスというのは、指数算出
始まって以来の下げだそうです。いかに酷い相場だったか、
景気の冷え込みもむべなるかな、と感じます。

しかし、「冬きたりなば春遠からじ」とも言えます。
易経では「陰陽は常に変化しており、陰の極は陽をはらみ、
陽の極は陰をはらむ」としています。立春が寒さの極まる
時期にあり、立秋が暑さの極まる時期にある、というのも
ものごとの流転を象徴しています。すべては変って行く、
それだけが真実です。

081230