□◆□…優嵐歳時記(1692)…□◆□
寒禽へ七草粥を供えけり 優嵐
正月七日の粥に七種の菜を入れる風習は、十世紀末の
平安時代の歌人、赤染衛門の『家集』に書かれているほど
古くからありました。
とはいえ、これは旧暦での正月七日であり、新暦では
七草菜は食べられるほど育っていません。ですから現在の
七草粥は温室育ちのものを買い求めるしかないでしょう。
パック入りの七草粥を私も朝食にいただきました。
増位山随願寺の庫裏の前を通ると、柵の杭の上に器に
入った七草粥が置かれていました。お寺の周囲にいる
野鳥のためのものと思われます。寒禽とは、寒中に
見かける小鳥の総称です。
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