□◆□…優嵐歳時記(1702)…□◆□

  震災忌祈るだけしかなき時も  優嵐

阪神・淡路大震災から丸14年になりました。
ついこの間のような気がしますが、今年成人を
迎える人がようやく物心ついたころだったのだと
思うと、時間が流れたのだと感じます。

とんでもない災害や不幸にあったとき、人はなすすべも
なく、ままならないこの世、無力な自分というのを痛感
せざるをえません。

死んでしまった方がいっそ楽だったか、と思うような
悲劇に耐えてなお、やはり生きているということは、
生かされているということなのだ、と感じられたらと
願います。何のために生きているのか、なぜ生きて
いかなければならないのか、わからなくても。

ユーモアというのは、「〜にもかかわらず笑う」という
ことなのだそうです。「〜にもかかわらず生き抜く」と
いうのが本当は生きる勇気なのかもしれません。

090117