□◆□…優嵐歳時記(1717)…□◆□
遠ざかる列車の音の霜夜かな 優嵐
二月になりました。今日も散歩に行き、昨日よりさらに
右脚は平常に戻っていることを確認しました。もうほぼ
通常どおり走れます。
こうした治癒の過程を経験していると、人の身体も自然の
一部であり、「生かされている」というのはこういう感じ
だな、と思います。こういうことをしみじみ感じたのは
成人してから水痘を患ったときでした。
40度を越える熱が出て天井が回るくらいだったんですが、
解熱剤をもらって横になっているしかありません。薬は
なく、結局自分が与えられている免疫組織がウイルスの
抗体を作ってくれることを待つしかないわけです。
もし、それがうまくいかなければすぐにでも自分の生命は
失われます。それに気づいたとき、命は凄いし、同時に
儚いものでもあるなあと思いました。
遠ざかる列車の音の霜夜かな 優嵐
二月になりました。今日も散歩に行き、昨日よりさらに
右脚は平常に戻っていることを確認しました。もうほぼ
通常どおり走れます。
こうした治癒の過程を経験していると、人の身体も自然の
一部であり、「生かされている」というのはこういう感じ
だな、と思います。こういうことをしみじみ感じたのは
成人してから水痘を患ったときでした。
40度を越える熱が出て天井が回るくらいだったんですが、
解熱剤をもらって横になっているしかありません。薬は
なく、結局自分が与えられている免疫組織がウイルスの
抗体を作ってくれることを待つしかないわけです。
もし、それがうまくいかなければすぐにでも自分の生命は
失われます。それに気づいたとき、命は凄いし、同時に
儚いものでもあるなあと思いました。
コメント
コメント一覧 (7)
2月はさらに寒さが増すので、無理なさらないように。
> こうした治癒の過程を経験していると、人の身体も自然の
> 一部であり、「生かされている」というのはこういう感じ
> だな、と思います。
「人の身体も自然の一部」、ほんと、その通りですね!
動物も人間も、環境に適応できるような身体の仕組みになっ
ているので、ほんとに不思議です。
スピリチュアルな世界も不思議ですけど、フィジカルな身体
も不思議だなと、つくづく思います。
水痘に罹られたことがおありなのですか。大きな病気などをすると健康の有り難さを実感しますね。
我々人類は地球を席巻して繁栄の極致を謳歌しているように感じていますが、所詮人口は65億個体に過ぎません。ところがウイルスの方は一人の人間に感染するだけで僅か1日で数億個に増殖します。何億人という人がウイルスに感染している訳ですから、ウイルスの個体数は数兆個どころか数京個を遙かに超えていると思います。人類は抗体作製能力によってかろうじて絶滅を逃れている動物種なのですね。そう考えると、人類が繁栄しているのか、各種ウイルスのために人類が住処を献上しているのか、どっちだか分かりませんね。僕の目から見ると、人類が繁栄しているのではなくて、繁栄しているのはウイルスの方のように見えてしまいます。(^_^;
お怪我の方、良くなってこられて良かったですね。(^_-)-☆
理屈では知っていても自分が経験して体験として身体で
実感するのとは、また違う次元かもなあと思いますね。
今では、脳が個人の主体というのがあたりまえのように
言われていますが果たしてそうなのかどうか。
臓器移植などで常に問題になるのは免疫のことで、
その人の主体は脳ではなく、免疫かもしれない、ともいえる
わけですよね。いくら脳が高度なことを思索している
ようでも、一方では意識にさえ登らないところで
免疫というすごいシステムが作動していることによって
生きているわけですから。
その免疫を司っているのは何か、といえば、これはもう
「大自然」としか言えない。
水痘だけでなく、風疹も成人後に罹っているんです、私(笑)
ふだん極めて健康(不定愁訴が全くない)なだけに、結構こういう
時は学びの時間でした。なんていうか、健康であるために
思い上がっている部分がやっぱりあったというか。
今もやはりついそういう感じになるので、「学ぶ」という意味では
時々は病気や怪我をするのも大事なことかもしれない、と思います。
免疫というのは、実に不思議な機能ですよね。病原体に対する
抵抗をつけるために多細胞生物が編み出した仕組みでしょうが、
その間にある「ロバストネス」と「フラジャイル」との
バランスを取るというのがまた絶妙なことになっている、というか。
完全にロバストなシステムは作れず、必ずどこかにフラジャイルを
抱え込むんだそうです。あらゆるシステムがそういうことになって
いるそうで、造化の妙でしょうか。
人類と病原体は対立するのではなく、常に共存する方がお互いのためになるようです。
強毒性の病原体を侵入させない方法は、除菌や殺菌により強固な城壁を築くよりも、harmlessな善玉病原体を体内の隅々まではびこらせて子飼いにした方が遙かに有利です。
例えば、抗生物質を飲むと消化管の善玉菌まで全滅してしまいますので、心ある医師は抗生物質と一緒にビフィズス菌製剤を付け加えています。
僕はうがいは水道水か出がらしのお茶でしか行いません。ヨウ素など強烈な殺菌効果のあるイソジンで口内をうがいすると風邪ウイルスも死滅させますが、何十種類もある口内善玉菌も死滅して、一種の生物学的ニッチェができて、毒性のある病原体にとってそこに入り込む格好の隙が生まれてしまいます。
我々酸素呼吸する動物はアメーバから人類までミトコンドリアのお陰で酸素を燃やしてエネルギーを得ていますが、ミトコンドリアというのは実はシアノバクテリア類の細菌でして、20億年前に動物細胞がミトコンドリアを捕捉して細胞内に取り込んで逃げられないように奴隷のような状態にすることに成功したためです。つまり、動物細胞はミトコンドリアという細菌を奴隷にし共存することによって生き長らえているんですね。(^_^)
一言で言うと、「ロバストネス」と「フラジャイル」の間のベストバランスの中で命脈を保っているのが人類ですね。優嵐さんの仰有る通りですね。優嵐さんが一言でズバっと言っているのに、僕が詰まらん長文ウンチクをする必要はありませんでしたね。(^_^; 長文駄文詰まらないウンチク失礼いたしました。m(__)m
除菌にあまりにも神経質になると、逆によくないというのは、
O-157の感染で亡くなった方が出たときに言われていましたね。
発展途上国の人でO-157で亡くなる方なんていうのは考えられない
とか。清潔になりすぎて抵抗力が落ちているのでしょう。
病院内のMRSAの感染も抗生物質の使いすぎが生み出したものだし。
これは生物的なことだけじゃなく、たとえば金融システムの中で
投機の要素をどう扱うかにもつながります。もし投機の要素を
完全に排除しようとしたら、市場経済は息の根を止められて
しまいます。
賭博や酒、煙草、薬物、売春などの扱いにもつながるでしょうね。
これらは必要悪というか、完全に人間社会から排除することは
難しい。どう折り合いをつけてうまくコントロールするか、
ロバストネスとフラジャイルの間でその時代ごとの基準を
決めていくしかないんだろうなあと思ったりします。
テロ対策などもそうかな、もし、テロリストの情報を完璧に
抑えようとしたら、市民社会の自由は失われ、監視社会に
なってしまいますものね。