□◆□…優嵐歳時記(1720)…□◆□

  猪に会いけり森に春立つ日  優嵐

増位山で猪に会いました。尾根を歩いていたら、谷の
途中をどどど、と走っていく一頭の猪。黒褐色の剛毛に
おおわれた身体が木々の間を突き抜けて行きました。
さすがにカメラを構える余裕はなく、去っていく背中を
見送っていました。

頂からの景色は霞んでいました。沖の島は見えず、海岸
沿いにある火力発電所の煙突から立ち昇る水蒸気が
まっすぐ薄い雲に吸い込まれていきます。

090204