□◆□…優嵐歳時記(1728)…□◆□

  頂の霞の中に眠りけり  優嵐

暖かく春らしい一日です。今日もお昼に増位山の三角点へ
行きました。誰にも会わないので好きです。ぼんやりと
何を考えるともなく考えながら歩きます。自分の心の
中の風景を反芻しながら歩く、とでもいいましょうか。
周囲の景色は霞の中でした。

頂のベンチに寝転んで、日差しと柔らかな風を楽しみ
ました。頭の上でサラサラとソヨゴの葉が触れ合う音が
聞こえました。ああ、ソヨゴの葉が風に吹かれてたてる
音というのはこういう音なんだなあと思いながら、目を
閉じて耳を澄ませていました。

とてもリラックスし、頂の空気に包まれ安らかな気分
でした。幸せのひとつの典型です。幸せにはいろいろ
あります。

私にとっては、気持ちを集中させて何かに没入できて
いるとき、大きな落差が一気に埋められカタルシスを
感じられたとき、さらには今日のようにゆったりと
何かに身を任せてくつろいでいるとき、が代表的なもの
としてあげられるでしょうか。

090212