□◆□…優嵐歳時記(1742)…□◆□

  橋いくつ川は静かに大霞せり  優嵐

久しぶりに晴れ、光がさらに明るくなったのを感じました。
もうすぐ二月が終り、春も半ばに入っていきます。
山頂は無風、まわりの景色は霞の中でした。

鶯の囀りが聞こえます。山道をぼんやりと歩くのが好き
です。ぼんやりというのがポイントでしょう。何かに
ついて考えようなどとは決めず、自然に心の中から
浮かんでくるものを追うともなく追いながら落ち葉を
踏んで歩きます。

こういうことができるというのは、考えてみるととても
ぜいたくなことかもしれません。時間に追われて次は
あれ、その次はこれ、という暮らしの中ではこういう
時間を持つことは困難です。

090226