□◆□…優嵐歳時記(1768)…□◆□

  家ごとに土蔵と花と春の宵  優嵐

先日、東京から帰ってくる新幹線の車窓から見た風景です。
お彼岸も過ぎ、日が長くなって、夕暮れどきのゆったりと
した気分は春のこの時期ならではのものです。

混んでいないときの新幹線は大好きです。二人がけ、
三人がけの席をひとりで占領し、本を読んだりうたたねを
したりしながら時おり車外を通り過ぎていく景色に目を
やります。

東海道新幹線に関してはここ数年の間に何度も往復した
ため、ほぼ風景の予測はつくようになりました。
それでも季節によって珍しいものがいろいろ見られます。

それぞれの家に白壁の土蔵があり、庭先には梅や桜、
菜の花、白木蓮などが咲いているといった景観を持つ
集落を見ました。かつてどこにでもあった昔懐かしい
日本の春の風景です。

090324