□◆□…優嵐歳時記(1774)…□◆□

  猪の牙の跡かも春の森  優嵐

気温の低い日が続いています。一気に暖かくなると桜の
開花が加速して花の期間が短くなってしまいますから、
少し寒さが続いた方がいいのでしょう。足元だけ暖める
炬燵を出し、花冷えをやり過ごしています。

昨日、森を歩いていると自然歩道沿いの木の幹に真新しい
傷がついているのをみつけました。私の膝くらいの高さの
ところに幾筋かついていて、猪かな、と思いました。

土をあちこち掘り返しており、これはミミズを探して
いるのだそうです。竹林の筍もまだ土の中ですが、この
やわらかいものを掘り出して食べています。

幹の傷は何のためかはわかりませんが、牙を砥いでいる
のかもしれません。傷からその鋭さが想像でき、猪猟で
猟犬が牙で殺されることがあるというのも、これなら
無理ないなと思います。人間でも危ないでしょう。

090330