□◆□…優嵐歳時記(1775)…□◆□

  陽は高くつらつら椿影の濃く  優嵐

椿は日本原産、かなり古い時代に中国に渡り、そこから
さらにヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアなどに
渡って改良されました。

「椿姫」などでも知られるように、日本をルーツとした花
のうち、世界中で最も愛されているものかもしれません。
品種改良の交配親はヤブツバキとユキツバキで、種としては
同じです。

ユキツバキは本州の積雪地側に多く、姫路近辺の山野に自生
しているのはヤブツバキです。次々と花を咲かせ、樹木の下
にはそのままの姿で落ちた赤い花がいくつも見られます。
「つらつら椿」との季語は花が咲き連なっている様子を
現したものです。

090331