□◆□…優嵐歳時記(1808)…□◆□ 

  ゆっくりと画材を選び夕長し   優嵐

夕暮れ時がすっかり遅くなりました。こういうときは気持ちものんびりしてきて、だから春から初夏にかけてはいいんだよなあ、と感じます。クレパスで絵を描こうと思い、技法書の類を探しましたが、意外に少ないのに驚きました。

クレパスは、サクラクレパスの登録商標なので一般名称ではオイルパステルと呼ばれます。普通のパステルの技法書はかなりありますが、オイルパステルに関しては皆無といっていいほどです。日本ではお子さま向けという印象が強いのか、まだあまり大人の間で普及していないようです。

しかし、逆にいえばこれから可能性が大きく広がっている画材ともいえます。唯一の技法書はサクラクレパスから出ている『クレパス画事典』くらいです。油絵に使うテレピン油を用いた表現なども載っており、それを買い求めました。オランダ製なのですが、この容器に驚きました。

キャップを単純に回しても開きません。キャップには掌で押さえながら回すことを意味するような絵が彫り込んであります。そして、そのとおりにしたら、開いたのです。恐らく誤って乳幼児が飲み込んだりすることを避けるための工夫なのでしょう。押さえながら回す…、誰が最初に思いついたのか、目から鱗が落ちるとはこのことです。

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