□◆□…優嵐歳時記(1827)…□◆□
木下闇蛙の卵ひっそりと 優嵐
随願寺の梅林内の池でモリアオガエルの卵をみつけました。アマガエルに似た日本の固有種で本州と佐渡島に分布しています。このカエルの特徴は、水面上にせり出した木の枝などに粘液を泡立てて作る泡で包まれた卵塊を産みつけることです。よく目だち一度見るとすぐにそれとわかります。
近くでモリアオガエルの鳴声が聞こえる中、写真を撮りました。木下闇(こしたやみ)とは、樹木がよく茂って、昼間でも暗い感じを受ける木の下のことを指しています。まさにそういう印象を受ける場所にシェービングクリームのような卵が…。
コメント
コメント一覧 (4)
ちょっと恐ろしい雰囲気を感じつつも
その闇は何かとても豊かなものを
内包しているような……
大きな営みのイメージがふくらみます。
野山を走り回っていた子どものころには
いろんな虫の卵を見ましたね〜。
鬱蒼とした林に吸い込まれていくときの気持ちは
大人になってからのそれとは違うような気がします。
うまく言葉になりませんが
草木や虫との距離がもっと近かったといいますか。
こういう生命の営みに触れると、ほぉと感心するしかありません。
かぁ〜え〜るぅ〜のぉ〜 う〜たぁ〜がぁ〜♪
聞こえてくる季節が、もうすぐなのですね(^0^)
木下闇という言葉に昔の人の感性の豊かさがしのばれます。
子どものときはバッタや蝶やトンボをつかまえたり、したものでした。
今はさすがにつかまえたいとは思いませんが、かわりに
俳句の材料になってくれますね(^^)
なんで泡なのか、と不思議ですよね。
まあ、モリアオガエルにはモリアオガエルなりの理由が
あったのでしょうが(笑)
おたまじゃくしが生まれるとここから下の水面に向かって
落下するそうです。