□◆□…優嵐歳時記(84)…□◆□

   夕焼けて発電風車の大き影   優嵐

九州では、特に大隈半島、薩摩半島、島原半島などで、風力発電用の
風車をたくさん見ました。ウインドファームとでもいうのでしょうか。
海の側で、常に一定の風が得られるところが多いのでしょう。ほとんど
は小高い丘の上に立っているのですが、近づいてみるとその大きさに
驚きます。巨大なオブジェという感じです。

夕陽が沈むときに西の空が赤く染まる現象を夕焼けといい、四季を
問わず見られます。万葉のころからすでに詠まれていますが、夏の
季語として定着したのは近代になってからです。夕焼けは高気圧の
接近を物語り、特に夏の夕焼けには壮大なものが多く、印象も強く
なることから、夏の季語として定着したものと思われます。