□◆□…優嵐歳時記(88)…□◆□

   青き海静かにありて新樹光   優嵐

夏を迎え、瑞々しい緑の葉をつけた木々のことを「新樹」といいます。
その明るさ、新鮮な輝き、透明感のある美しさにうれしくなってきます。
新しい命の息吹を感じられるからです。「新樹」に映る明るい光を
特に「新樹光」と詠みます。あのいきいきとした緑に心楽しくなった
俳人が、きっと多かったのでしょう。

ここで詠んでいる海は開聞岳の周りを囲む東シナ海です。開聞岳を
一周する道路を走ってきました。麓自然公園の入口横のコンクリート
製トンネルを抜けていけば、その先に島影の無い水平線が広がって
います。