□◆□…優嵐歳時記(1837)…□◆□

  東京は窓の連なり五月の夜   優嵐

今日から六月ですが、東京に行ったときのことを思い出して「五月の夜」です。新幹線で東京に向かいました。午後四時ごろに家を出れば、夜には東京ですから、昔の人からすれば信じられないスピードでしょう。人間はこうした便利さにはすぐに慣れて、それがあたりまえになってしまいます。

子どものころ、携帯電話なんてSFの世界でしたが、今や生活必需品です。しかし、電車に乗ると誰も彼もがあの四角い画面を覗き込んでいるのは不思議な光景です。本を読んでいる人は、マンガですら少なくなり、紙の出版物媒体の消滅は近いなと考えざるをえません。10年後の紙の出版物は、今の公衆電話のような存在になっている気がします。

書物は残りますが、それは電子媒体という形ででしょう。紙は重いし嵩張るのが難点です。すべてデジタルで呼び出せる形になれば、その方が資源は節約できますし、検索にも便利です。ただ、アイデアを手書きするという方法は、人間にとってデジタルでは代えがたい面を持っていますから、メモや手帳、ノートは残るでしょうね。

090601