□◆□…優嵐歳時記(93)…□◆□

   待ちかねて雨上がりへと鯉のぼり   優嵐

この二週間は雨続きの姫路でしたが、昨日からようやく晴れ間が戻り、
さっそく鯉のぼりが泳いでいます。鯉のぼりは江戸時代に始まった
風習で、出世魚と呼ばれる鯉をかたどって高くかかげ、男子出生を
祝うものです。

姫路周辺では鯉のぼりしかかかげませんが、地域によってはその横に
幟を立てるところもあるようです。九州では生まれた男の子の名前に
定紋を入れ、武者絵を色鮮やかに描いた幟を見ました。確か、四国や
信州でも幟を立てていたと思います。

都会ではこのような大きな鯉のぼりは見られなくなりましたが、
田舎では、水の入った田を背景に、風をはらんで若葉の上を泳ぐ
鯉のぼりの姿は、まだまだおなじみの風景です。