□◆□…優嵐歳時記(97)…□◆□

   麦秋や陽は高からず低からず   優嵐

「麦秋」とは麦の取り入れどきである初夏のころを指します。
「ばくしゅう」とも「むぎあき」とも詠むことができます。
「秋」はこの場合、成熟の時、取り入れ時を意味し、稲の取り入れ
時を「こめあき」ともいいます。

田植えの準備が進むかたわらで麦の穂が金色に熟しています。
稲穂のように頭を垂れることはありませんが、側へ寄って見ると、
麦の穂の充実ぶりがわかります。5月の青空と熟れた麦の穂を
揺らす風、いいものです。