□◆□…優嵐歳時記(1855)…□◆□
夏草を横切っていく鳶の影 優嵐
俳句はおそらく世界でもっとも短い定型詩です。外国にもソネット、律詩といった定型詩があり、頭韻・脚韻を踏むこと、音節の数に規則を持たせること、文字数をそろえることなどが具体的な制限として挙げられます。定型詩に対して、そうした制限を持たない詩を自由詩といいます。
自由詩の方が作るのは楽なように思えますが、わたしは定型詩の方がむしろすらっと詠む事ができます。なんでもいいとなったら、かえって戸惑ってしまうようです。ただ、俳句以外の形でも言葉で遊んでみたいので、和歌の折句歌を参考にして詩を作ってみました。
折句歌とは、決められた言葉を和歌の中に織り込んで詠まれた歌のことで、有名なものに、在原業平の「かきつばた」の歌があります。
からころも きつつなれにし つましあれば
はるばるきぬる たびをしぞおもう
五七五七七のそれぞれの言葉の頭が「かきつばた」になっています。こういうシバリがあると、かえってそこから連想が広がります。詩だけでなく何事もそうかもしれません。季語を折句にしてみました。クロスワードパズルのような趣です。
<額の花>
がんばりすぎるから
くるしい
のんびりと
はなをながめて
なつのかぜにふかれてごらん
夏草を横切っていく鳶の影 優嵐
俳句はおそらく世界でもっとも短い定型詩です。外国にもソネット、律詩といった定型詩があり、頭韻・脚韻を踏むこと、音節の数に規則を持たせること、文字数をそろえることなどが具体的な制限として挙げられます。定型詩に対して、そうした制限を持たない詩を自由詩といいます。
自由詩の方が作るのは楽なように思えますが、わたしは定型詩の方がむしろすらっと詠む事ができます。なんでもいいとなったら、かえって戸惑ってしまうようです。ただ、俳句以外の形でも言葉で遊んでみたいので、和歌の折句歌を参考にして詩を作ってみました。
折句歌とは、決められた言葉を和歌の中に織り込んで詠まれた歌のことで、有名なものに、在原業平の「かきつばた」の歌があります。
からころも きつつなれにし つましあれば
はるばるきぬる たびをしぞおもう
五七五七七のそれぞれの言葉の頭が「かきつばた」になっています。こういうシバリがあると、かえってそこから連想が広がります。詩だけでなく何事もそうかもしれません。季語を折句にしてみました。クロスワードパズルのような趣です。
<額の花>
がんばりすぎるから
くるしい
のんびりと
はなをながめて
なつのかぜにふかれてごらん
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