□◆□…優嵐歳時記(1895)…□◆□

  Tシャツをたためば夏の陽の匂う   優嵐

日に干した洗濯物や蒲団を取り入れると太陽の匂いがします。あれは、何がどうなって香るものなのでしょうか。今週は雲と傘のマークが連なっていて、どうやらまだ梅雨明けには時間がかかりそうです。立秋は8月7日なので、夏の終りまではすでにカウントダウンに入っています。

長引く梅雨の中でも蝉は懸命に鳴いています。雨があがると即座に鳴き始めるのは、短い地上生活で素早く相手を見つけなければならないからでしょう。蝉の姿となり、私たちの目に触れているのは最晩年の姿です。地中で何年も暮らし子孫を残すためだけに地上に出て、わずか数日で生涯を終えるのですから。

<つゆ>
らいときこそ
うきがほしい

090729