□◆□…優嵐歳時記(1926)…□◆□

  鳥威しいつしか揺れる田となりぬ   優嵐

早稲の田がそろそろ稔ってきました。稲穂が頭を垂れています。テレビを置いていないので、普段見ることはないのですが、久しぶりに最近のデジタル映像のテレビを見てその画像のあまりの鮮明さに驚きました。あそこまで鮮明な映像だと逆に見苦しいような気がします。風景などはいいですが、人の顔などは、どうも…。

昔の映画では女優さんの映像はソフトフォーカスで淡く夢見るような雰囲気を出していたものです。「カサブランカ」のイングリッド・バーグマンの美しさなど今のデジタル映像だと望めないような気がします。生々しく映せばいいというものでもないと思うのですが。

<孤独>
お互いそばにいて
話をしているのに
心はどこか遠くにいる
身体はすぐそこにあるのに
心は数万光年も離れている

手を伸ばせば触れられる
声も聞こえる
それなのに
近くに居てもこんなに遠い

ひとりでいることが孤独じゃない
ひとりじゃないように見えて
本当はひとりだということ
それを痛いほど感じる
それこそが孤独

090829