□◆□…優嵐歳時記(1950)…□◆□
  
  頂の風はわがもの鬼やんま   優嵐

晴天の中、稲刈りが進んでいます。機械化されたとはいえ、やはり晴天でないと稲を刈ることはできないでしょう。増位山の山頂では、夏の間イワツバメが飛ぶのをよく見かけました。彼らもいまごろは南へむかっているところでしょう。

蝶もよく見ました。活動時間が昼間に限られているようです。今日は一匹のオニヤンマが悠々と飛んでいるのにあいました。トンボとはいえ、身体が大きく風格があります。


<ポケット>
ジーンズのポケットに両手をひっかけて
図書館の棚を見ていた

ポケットから手を出しなさい
後ろでお母さんの優しい声がした

思わず手を出してこっそり振り向くと
小さな男の子が
ジーンズのポケットから手を出すところだった

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