□◆□…優嵐歳時記(1951)…□◆□

  刈られたる田を取り囲む彼岸花   優嵐

秋分です。五連休で何がなにやらという印象ですが。ゴールデンウィークも同様に、連休になると祝日そのものの意味がぼやける気がします。彼岸花が最盛期です。さっきまで稲の波を取り囲んでいたものが、半日もたつとすっかり刈られ、彼岸花の赤さだけが田のあぜに残されています。

花そのものをよく見ると美しいのですが、咲く時期(秋彼岸)や咲き方(葉が出ずに花のみがどっと咲く)から、何となく死とか暗い情念と結びついたイメージがあります。

  
<声>
人はひとりでは生きられない
というのは本当だ
でもそれは
いつも誰かとつながっていなければ
ならないというのじゃない

ひとりの時間がなければ窒息してしまう
寂しくてひとりでいられないなら
それは他者への依存症

自分という人間といっしょにいてあげよう
ずっとそばに居るその人の内面の声を聞こう
一生付き合わなければならないのは
その人なのだから


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