□◆□…優嵐歳時記(2002)…□◆□

  山風が散らしてゆきぬ冬紅葉   優嵐

昨夜は夜中木枯しが吹き荒れていました。朝になるとお天気は回復し、日中はからっと晴れていました。週末にはまたお天気が崩れるようです。真冬になってしまうと瀬戸内沿岸は晴れた日が続きます。

山を歩いていると、いろいろな紅葉、黄葉が目を楽しませてくれます。花がなくなるこの時期に葉が彩りを増していくとは、うまくしたものだと思います。花に関しては虫がそれを見つけられるようにああいう色が発達したのでしょうが、葉があのように色づくことの意味はどこにあるのでしょうか。

もし人間が紅葉を鑑賞しなければ、紅葉にはあまり存在意義はなかったように思えます。では何ゆえ落葉広葉樹はああいう仕組みを発達させたのか。赤や黄色に色づく仕組みは科学的に解明されているようですが、その意味については不思議です。あの色を他の動物が美しいとか素晴らしいとか思って落葉樹の生殖行動に何らかの影響を与えているとは思えないからです。


<ソロ>
森の中でテントを広げた
ソロキャンプのための
小さなものだ

これを背負って
山や海へ行った
ひとりで過ごす森の夜

寂しくないの
何度も何度もそうきかれて
不思議だった

ひとりでいるときに
寂しいなんて思ったことはない
内側で自分と対話して
自分で充足している


PICT0384