□◆□…優嵐歳時記(2008)…□◆□

  但馬より丹波摂津と冬の雲  優嵐

雨のあとの今日は青空が眩しい日になりました。少し気温が下がり、冬が歩みを進めたことを感じます。風がなくても頬のあたりに触れる空気の感触が冬です。寒冷地で使っていたタートルネックの首の部分だけのようなものが出てきました。それを首につけると、一枚薄着で平気です。

この冬部屋で愛用しそうです。マフラーのようなものは端がごろごろして邪魔ですが、このネック部分だけのものはさすがアウトドア用と思います。首は大動脈が皮膚近くを通っていて、ここを暖めると身体全体を効率よく暖めることができます。

増位山の頂から今日は大鳴門橋が見えました。空気の澄んだ冬の晴れた日がやはり一番よく見通しがききます。兵庫中部から丹波方面、摂津、淡路へと雲が連なっており、気圧にそって雲ができているのだろうなあと思いながらその様子を眺めていました。


<冬>
そろそろ本番だ
冬がかたわらに座ってそう言う
アベマキはほとんど落葉を終えた

寒さの底へ入っていって
ぼくを通り抜ければそこに春がいる
梅も桜もぼくの中で花を準備するんだ

春が花を咲かせるのだけれど
下ごしらえはぼくの仕事
寒さが花を呼ぶんだよ


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