□◆□…優嵐歳時記(2010)…□◆□

  篠笛を吹く人小春の頂に   優嵐

小春は陰暦十月の異名です。冬に入ってしばらくたった今頃、十一月半ば過ぎから十二月初めごろの穏かな日和を「小春」と呼びます。厳しい冬がやってくる前のひととき、木枯しが吹いたあとに二、三日続く静穏な晴れの日です。小春とは、素敵な呼び方だなと思います。

増位山の頂で眺めを楽しみながら篠笛の練習をされている方に会いました。こんなところで笛を吹いたら実に気持ちがいいでしょう。部屋の中でしていることをたまにアウトドアですると、気分が変わって新鮮です。


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ほとんど葉を落としたアベマキから
黄葉が隣り合うコナラに移った
アベマキの落葉を見届けるように
コナラの梢が黄色く変わり始めている
木から木へ黄葉のバトンタッチ

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