□◆□…優嵐歳時記(2018)…□◆□

  自転車の荷台に白菜くくりつけ   優嵐

白菜はお漬物に、またこの時期の鍋物に欠かせない野菜です。クセがなく、白菜が嫌いだという人を聞いたことがないように思います。中国北部が原産地といわれています。日本で普及したのは明治以降ということですから、それほど昔ではありません。侍は白菜を知らなかったのだな、と思うと意外です。

今日は少し風がありました。軽めの木枯しという感じです。いつのまにかもう師走が目前なのに驚きます。この二ヶ月、オークションにどっぷりつかっていたためにオートバイの任意保険の期日が迫っているのを忘れ、昨日電話で知らされあわてて手続きをしました。

今日は衣服の整理をしました。2005年から仕事を変えて出勤しなくなったため、そういう類の服はもう不要になっています。どんどん出していったら衣装ケースがごっそり空になってしまいました。どこまで少ないもので暮らせるかしばらくやってみるか、と考えています。

十代のとき隠遁者になりたいと思っていたのですが、どうやら本当にそういう感じになってきました。西行か吉田兼好、鴨長明ですね。芭蕉もそれに近いような気がします。旅に生き漂白の中で句を詠んでいますから。


<自由>
しがらみを振り捨てたいと
思う人は多い
しかし実際にできる人は
ほとんどいない

いつもなにかにからめとられ
よしなしごとのなかで
暮れていく人生

自由を欲しながら
ほんとうの自由のなかで
耐えられる人は
そんなに多くない

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