□◆□…優嵐歳時記(2038)…□◆□

  山上の池がたたえし初氷   優嵐

今朝は冷え込みました。寒さにも暑さにも比較的鈍感な私ですが、今朝は起きたとたん、これはちょっと寒いぞと思いました。増位山の駐車場のそばにある蛇ヶ池に氷が張っていました。お昼近くになってもまだ残っていましたから、かなり冷えたのです。

いつもは薄いフリースの上にウインドブレーカーをはおっているだけですが、今日は薄い中綿が入っているジャケットを着ていきました。歩くとウインドブレーカーでも汗ばんでくるのは確かです。頬に当たる風が冷たく、心地よかったですね。

朝方、空を飛んでいる夢を見ていました。空を飛ぶ夢の話はよくききますが、生身であれほどはっきりと空中を飛んでいるという夢は初めてです。雲の上、飛行機に乗って雲を突き抜けた、あの輝くような明るさの中にいました。そして、誰かがいっしょにいるのです。

考えてみると、先日から見るこうした夢のときはいつも誰かがそばにいます。父の夢のときもそうでした。その誰かを「誰」と特定することができません。老若男女の区別さえ定かではない存在で、でも確かにそこにいるのです。悪意や脅威は感じませんから安心できる存在なのだと思います。

体外離脱で有名なロバート・モンローは、人間はほぼ全員体外離脱の経験があり、それは眠っているときに起こると言っています。飛ぶ夢はまさにその体験であり、落下するのは身体に戻るサインだというのです。普通の意識がそれを処理できないので飛ぶ夢になっているのだとか。

今朝は雲の中に入って目が覚めました。今度はあの「誰か」が誰なのかを探ってみたいものです。私のレベルでは「誰」と判別するのが難しいような存在なのかもしれませんが。


<飛ぶ>
紺碧の空の中にいた
足元を見ると遥か下に
輝く白い雲がある

何もかもが光り輝いている
この軽やかさはどうだろう
体重がなくなってしまったみたいだ

ヘリウムの風船になったら
こんな気持ちだろうか
自由自在
宙返りだろうがなんだろうが
なんだってできる

私を縛っていたものは何なのか
あの重さは何だったのか
解き放たれるとはこういうことか


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