□◆□…優嵐歳時記(2039)…□◆□ 

  闇の底そくそくと来る霜の声   優嵐

昨夜は冷えたようです。日中も北風が吹いて五度前後までしか気温があがりませんでした。この冬の寒波第一陣です。雪の多い地方では雪はどうだったのでしょう? 「霜の声」とは霜の降る気配を感じ取った語です。声がするわけはないのですが、それを声としているあたりに日本人の微妙な感覚を見ます。

ようやく年賀状の準備ができました。母の年賀状の印刷も依頼されていたものですから、そちらを先に片づけて、やれやれと思っているうちに今になってしまいました。もう年賀状の受付が始まっており、郵便局で受付箱に積まれた年賀状を見ると準備怠り無い人はあるものだ、と感心します。

アイデアが固まって下書きをし、試し刷りをしたところで問題が発生しました。来年は寅年なので、虎のイラストを使ったのですが、虎の黄色が緑色になってしまうのです。インクを確認してみたら、なんと黄色のはずのインクが緑色に変色しています。

幸い買い置きがあったのでそれに入れ替えましたが、残存インクがあってすぐには黄色くなってくれません。何枚か紙を無駄にして印刷するうち虎の顔が黄色く変りひとまずほっとしました。


<真冬>
頬にあたる風の冷たさに
真冬を感じた
積もった落葉が吹き飛ばされて
はやくも地面がのぞいている

きっぱりと
すっきりと
真冬がぼくの後をついてくる

歩く速度を緩めるな
そのまままっすぐに
ためらわず行きたまえ


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