□◆□…優嵐歳時記(2100)…□◆□ 
 
  雨あがり芽吹きを誘い風の吹く   優嵐

今日は二十四節気の「雨水(うすい)」です。立春の十五日後にあたり、時候では「土脈潤起(どみゃくうるおいおこる)」といわれ、雪が雨に変わり、積もった雪が解けて土が潤い始めるころとされています。

私が俳句を始めたのは2000年からです。インターネットの俳句結社のページに偶然出会い、そこで指導していただいたおかげで俳句らしきものが詠めるようになりました。さらに、俳句のコツをつかむきっかけになったのが俳人・藤田湘子の『新20週俳句入門』でした。この本の最初にまったく初めて俳句を作る人に向けてひとつの秘訣が書いてあります。

1)歳時記を手元に置く。
2)そこから四音でできている季語を選ぶ。今の時期なら「春寒(はるさむ)」「紅梅」などです。
3)選んだ季語に切れ字として「や」をつける。「春寒や」「紅梅や」といった具合です。これが五・七・五の最初の五音になります。
4)残りの七・五を考えますが、これは上の五音とはできる限り関係のない言葉をもってきます。本書では季語に「名月」を選び、「名月や男もすなる手打ちそば」という句が例にあげられていました。

何のためにこんなことをするかというと、「季語、五・七・五、切れ」という俳句の基礎の型を身につけるためです。その後は詠み方を広げながらとにかく千句詠むことを目標にしなさいと湘子はこの本の中で述べていました。習うより慣れろ、です。

俳句は歳時記さえあれば他に特別な道具はいらず、いつでも楽しむことができます。素材は四季の移り変わりです。これほど美しくデリケートで変化に富んだ四季に恵まれているにもかかわらず、俳句を始めるまではそれに気づかなかったな、と自分を振り返って感じます。そういうものを見る視点を与えてくれたということで、俳句に感謝しています。


<出会い>
運命の出会い
それは特別なものではない
それはシルクハットや裃をつけて
あらわれたりはしない

さりげなく隣に座って
ある日あらためてその顔を見たとき
それが「運命の出会い」だったと気づく

ある意味では
この世に運命でない出会いなどない

運命の出会いと運命の別れを繰り返し
人生の図は織り上げられていく


今日の名言:決して夢を人に奪われてはならない。心に描いたものが何であれ、心に素直に従って生きてほしい。


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