□◆□…優嵐歳時記(2123)…□◆□

  卒業の絵馬を飾りし神社かな   優嵐

卒業式は二月下旬から三月下旬のほぼ一ヶ月間におこなわれます。土曜日には姫路市と太子町の境にある京見山(216m)に登ってきました。その登山口にある春日神社には氏子の子どもたちが卒業記念に絵馬を掲げる風習が受け継がれているようです。昭和初期のものからつい先日掲げられたばかりというものまで並んでいました。

京見山、標高は低いですが展望は素晴らしく、少し登ると網干の町並みが見えてきます。夢前川、播磨灘、臨海部の工業地帯と見渡せ、クリアに晴れた日なら、家島群島、小豆島、四国までも一望だったでしょう。この山は古墳が多く、あちこちでその表示を見ました。

京見山の山頂でお昼ご飯を食べ、そこから無線中継所がある白毛山(215m)まで足を伸ばしました。雑木林の中、アップダウンを繰り返し、木々が途切れると展望が楽しめます。地元の方たちの毎日登山の山になっているようで、ステッキひとつで歩きにこられている方たちに何人も出会いました。

途中、泣き坂峠という鞍部を通ります。ここは羽柴秀吉の播磨攻めのときに、落城した英賀城の落武者たちが、泣きながら北の原村へと逃れていったことからそう呼ばれるようになったといいます。山を降りたあとは、「あかねの湯」という大規模な銭湯に立ち寄り、汗を流してさっぱりしました。


<よくぞ日本に>
露天風呂に浸かりながら
春の空をぼんやりと眺める
ときおりやわらかな風が
肌を撫でていく

ほどよい疲れとお湯の温かさ
空の下に素っ裸でいることの開放感
サウナもジャグジーもいいけれど
やっぱり露天風呂だ
よくぞ日本に生まれけり


今日の名言:自から苦しむか、もしくは他人を苦しませるか。 そのいずれかなしに恋愛というものは存在しない。


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