□◆□…優嵐歳時記(2137)…□◆□

  一面に地上の星やいぬふぐり   優嵐

「いぬふぐり」という季語は昔からありますが、現在身近でみられるのは帰化植物のオオイヌノフグリです。1884年(明治18)に東京で初めて見つかっています。テクノロジーに目新しいものが増えるのはあたり前という気はしますが、季語を見ていると植物、食べものにも新しいものが明治以後どんどん増えているのがわかります。

Amazonで本を買うとメールアドレスに本の案内が送られてきます。Amazonの商売の見事さは、HPでの本の案内の見事さだといつも思います。先日、『スーパーカブでツーリング』という本の案内が送られてきました。私はバイクや自転車で日本中を旅行した経験があり、スーパーカブでも西国三十三ヶ所観音霊場巡り、中国地方一周をしたことがあります。

その経験からですが、確かにスーパーカブの燃費は驚異的でした。あれにかなうバイクはないと思います。ただし、ツーリングに向いているかというと私は疑問です。スーパーカブでこの二度のロングツーリングをしたとき、何度もパンクに悩まされました。タフチューブというパンクに強いとの謳い文句のチューブに替えた直後にまたパンクしたのにはまいりました。

結果、自動二輪の免許をとり、スーパーシェルパに乗り換えました。ツーリングにはこうしたデュアルパーパスと呼ばれるオートバイが最適です。林道も走れる仕様になっているため、これに乗って全国を走り回りましたが、一度もパンクに見舞われたことはありません。さらに馬力も制限速度も段違いです。

また、デュアルパーパス車は車体の軽いものが多く、同程度の排気量のものの中では取り回しが楽です。オートバイでツーリングというなら、特殊な目的は別として、こういうタイプのオートバイがお勧めです。燃費は抜群だけれどパンクに弱いスーパーカブ。速度制限のために路肩を走らざるをえないからでしょうか。

ところで、愛知県の伊良湖岬と三重県の鳥羽市を結ぶ伊勢湾フェリーが、9月末で廃止になるようですね。この路線を使って姫路から東海地方を抜け、関東・甲信越を回るツーリングをしたことを思い出します。オートバイにとってフェリーはとてもありがたい存在なのですが、残念。


<恐れ>
この世でもっとも恐れるべきは
恐れそのものだ
恐れが憎しみを生み
暴力を生む

恐れを感じて
閉じこもりたくなったとき
誰かを攻撃したくなったとき
正反対のことをしてみよう

一番恐れていることをする
自分を開くのだ

急斜面を滑り降りるとき
斜面に背を向けたら転倒する
腰が引けても転倒する

恐ろしければ斜面に向かって
自分を開き自分をあずけよ
斜面はあなたを受け入れ
あなたは斜面と一体になる

そして恐ろしさは消え
素晴らしいシュプールが残される


今日の名言:それをやりに君が生まれてきた。そのことだけを考えればよい。


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