□◆□…優嵐歳時記(2141)…□◆□

  桜咲く峰に降り来る宵の雪   優嵐

桜と雪の取り合わせを見られるとは考えてもいませんでした。ヤマザクラの開花が早かったため、今年はすぐに暖かくなるものと思っていましたが、四月近くなっての雪です。今日の季語「桜」と「雪」のふたつを組み合わせると「春の雪」ということになります。

奥山は雪の幕の向こうに隠れ、ヤマザクラの淡い桜色に雪が降る景色は美しいものでした。贅沢なお花見だったといえるかもしれません。花の下で騒ぐのはあまり好きではなく、桜は一人で見るのがいちばんいいと思っています。

のんびりと誰もいないところで眺めるヤマザクラ。増位山の梅林の周囲にある三本のヤマザクラの大樹がそろそろ開花し始めており、ソメイヨシノと同時に楽しめそうです。


<おぼろ月>
夜に入ってしぐれた
月の影が時雨雲ごしに見える
明日から四月

お正月とは一味違うけれど
新しいスタートのとき
それを見守るおぼろ月


今日の名言:あなたが懸命に試している限り、失敗しても良い。でも、後悔するのは最低だ。



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